ブラックアダム感想
おもしろかったですブラックアダム。個人的にはマーヴルほどスタイリッシュではないコテコテのコミック感がDCの味だと思っていますので、ある意味ダサかっこいいみたいなところが魅力なのかもしれません。
あとはお茶目さがありますよね。今回はアトムスマッシャーの出動シーンがお気に入りでした。サイクロンの回転もなめらかで気持ちよかったな。全体的には派手で分かりやすく、子供でも楽しめるようなつくりになっているんじゃないかと思います。たぶん分からなくても楽しめる。
あと「参上」って日本語で言ってるような気がします。サケとかカロウシとかと同じようにそのままの言葉でアメリカに渡っているのでしょうか。ヒーローの名乗りは歌舞伎の流れをくむ日本独特の文化で、海外では「なんで戦闘中に名乗ってるんだ?」と違和感を持たれると聞いたことがあります。
「見栄を切る」ってやつですね。マツケンサンバのサビで「ジャカジャカジャン!」と入るのは松平健にステージ上で見栄を切らせるためだったといいます。舞台上の演出としてビシッとキメを入れるのがかっこいいという文化は海外ではいくぶんネタとして、戸惑いとともに受け入れられつつある時代になったのかもしれませんね。
古くはスーパーマンでは最愛のおじいさんが心臓発作で亡くなるのを助けられなかったことで「強いからなんなんだ?」と自分の力の意味に苦悩しましたが、強さというものは絶対必要だけどそれが目的ではないというのがDCのなんかアレなのかなーとか考えたりしています。ブラックアダム、良い映画でした。