noteをはじめました
鎌倉で土曜日に開くマフィンとスコーンの店 doyoubi。
初めての方にはよく「人気のマフィンはなんですか?」と尋ねられるのですが、doyoubiにはいわゆる定番のメニューがありません。
マフィンとスコーン、パウンドーケーキなど7-8種ほどのラインナップが、営業日ごとに全て変わる。そんな店です。
たとえばある日のメニューはこちら。
チョコやあんこのマフィンなど、焼き菓子屋の定番の味を並べる日もありますが、正直なところうちではそれがあまり売れず…
来てくださる方が好んで選ぶのは、たとえばふきのとう味噌のマフィン。玉ねぎとピーナッツバターのマフィン。葉唐辛子とピーナッツ、クリームチーズのスコーン。
食事ともおやつともつかないような野菜を使い、具材をたっぷりつめこんだ、おにぎりみたいなマフィンたちです。
2019年春に吉祥寺で店を始めてから丸4年。はじめはそんなつもりはなかったのですが、だんだんと変わり種のマフィンが増え、鎌倉に移転した今は地産の野菜を主役にした日替わりマフィンがdoyoubiの看板になりました。
noteを始めたのは、日々の営業で焼くマフィンやスコーンの組み合わせを、どうやって思いついているんですか?と質問していただく機会が多いから。
あまり説明できない直感の組み合わせが多いのですが、
振り返ればどこかで食べた何かの味や、素材の字面の心地よさ。音の響きなど。
味だけじゃなく言葉や音や匂い、いろいろなものの記憶が引き出しになって生まれているのだと思います。
doyoubiがオープンしてこの春で丸4年。これまで沢山のマフィンを思いつくままに焼いてきて、どこにもそれを記録していず、私自身も忘れてきてしまっていますが、そんな日々のマフィンを振り返り、残す機会を作ってみようと思い始めたのが最近のこと。
マフィンの組み合わせを家の料理でも試してみたとか、食べられなくても見ているだけで楽しい、と言っていただくことも多く、
実際に届けられる数には限りがありますが、そんな風になにか別の面白みがお渡しできていたらいいなとも思っています。
そんなわけでこのnoteでは、日々焼いていくマフィンをピックアップし、その味が生まれた背景をメモ書きとして残していきます。
どこかのどなたかがもしも楽しみに読んでくだされば嬉しいですが、まずは自分の備忘録として。