アンブレイカブル・エゴ
朝日の中、轟音をたて鈍色の巨人が荒野に倒れ伏して光の粒子となって消え行く。
巨人の倒壊の衝撃で天高く砂塵が舞い上がる中を切り裂き宵闇色の甲冑をまとった騎士にも武士にも見える巨人……いな、機動兵器が次の獲物に肉薄する。その腕に血脈めいて流れる溶けた鋼のごとき陽光。
急襲を受ける荒野迷彩色の鎧巨人は人間が扱う銃器と同様の武装、その銃口を宵闇の騎士に向けるがあまりにも遅い。銃口は騎士の手甲ではね上げられ、その腹部に騎士が掌底を当てた途端にびくん、と荒野色の鎧巨人は打ち震え、上下に