
【行動経済学】認知のクセ
はじめに
今読んでいる行動経済学の本を写メして載せようとしましたが、うまくいかないので文字で(笑)
今読んでいるのは
『行動経済学が最強の学問である』 著:相良奈美香さん
という本です。
多分、行動経済学に興味のある人はすでに手に取っている書籍(電子書籍)だとは思います。
今回はこの『行動経済学が最強の学問である』をインプットしながらアウトプットして自分の知識として叩き込んでいきたいと思います。
行動経済学の本質
行動経済学の本質は、
「非合理な意思決定メカニズム」
と書かれています。
人は合理的に物事を考えて意思決定をしているようで、本質的にはなんとなくや感情、雰囲気で決定していることが多いということです。
その中でも今回はそのメカニズムの要因の1つ
「認知のクセ」
についての勉強です。
認知のクセとは?
人間の認知とは
「人間が5感を通じて外部からの情報を受け取り、それを理解し、意味を付与する過程」
と辞書で書かれています。
ただ、その5感で感じた情報は全てが正しいというわけではありません。
身体的、精神的状況でその5感の捉え方は変化をするし、自分が今いる環境でも変化をします。
認知のクセとは、その脳の情報の処理の仕方のことであると書いています。
その処理の仕方が、非合理な判断をして時には意味のないことや、買わなくてよかったものを買ってしまうような行動に繋がっています。
代表的な認知のクセ「システム1 VS システム2」
全てがこれに当てはまるわけではありませんが、基本的な認知のクセとして「システム1 VS システム2」というものがあります。
書籍にも書いてはありますが、自分的に
「直感的判断 VS 論理的判断」
という捉え方になります。
最初に理解しなくてはいけない事は、普段の生活において直感的だからダメ、論理的だから良いということではないということです。
ただ、これが経営や商売となると少し考え方が変わってきます。
システム1(直感的判断)
直感的判断が適用される状況が、
疲れている時
情報量・選択肢が多いとき
時間がないとき
モチベーションが低いとき
情報が簡単で見慣れすぎているとき
気力・意思の力(ウィル・パワー)がないとき
と書かれています。
論理的に考える時間や肉体的、精神的余力があれば判断をしないようなこともつい直感的に判断し行動をしてしまうということは良くあります。
ただ、5番目の「情報が簡単で~」の内容は悪い意味ではありません。
「1+1=2」のように考えなくても十分に答えが分かるような事柄をシステム2(論理的思考)で考えていると、頭がパンクします。
このように使わなくてよい処理をしてくれるのもシステム1(直感的思考)と言えます。
システム2(論理的思考)
直感的思考とは逆にシステム2(論理的思考)は、
「システム1の思考を踏まえ、自分の行動の前後を鑑み出した答え」
という風に捉えています。
私的には腸活に例えると、
「ヨーグルトを食べて腸内細菌を増やそう(システム1)」
↓
「でも、腸内細菌の栄養になるオリゴ糖を一緒に摂らなきゃ(システム2)」
↓
「でも、その前にビフィズス菌は胃酸に弱いからご飯を食べてからヨーグルトを食べよう(システム2)」
みたいな感じで、摂取することの判断(システム1)と摂取する最大効果(システム2)を発揮してくれるみたいな感じです。
システム1かシステム2かの話ではない
テストの点数に0点か100点かのような極端な話が無いように、このシステムも1か2かというわけではありません。
「システム1寄りの思考」、「ちょうど真ん中のようなシステム2寄りの思考」のようにどちらかに寄っている状態という感じです。
でも、システム1に関しては往々にして完全に寄っているであろう時はあると思います。
「もう知らない!」、「もう勝手にして!」みたいな時です。
自暴自棄的な思考の時はシステム1により近い思考になると思います。
システム1が生み出す「さらなる認知のクセ」
書籍にも書いていますが、認知のクセとは
「じっくり考えない事で生じる」
と書かれています。
その例として、「メンタル・アカウンティング」が紹介されています。
カーネマンとトベルスキーという学者が発表した
「劇場の10ドル」
という研究があります。本の内容をそのまま書き出すと
「あなたは、劇場でチケットを買おうとして財布を開くと、10ドル札をなくしたことに気づいた。それでもあなたは財布から10ドル札を出して当日券を買いますか?」
と
「あなたは事前に10ドルの前売り券を買っておいたけど、劇場についたら前売り券が見当たらない。それでもあなたは財布から10ドル札を出して当日券を買いますか?」
という質問をすると、前者は大半の人は買うことを選び、後者は半分以上の人は買わないことを選んだそうです。
これは「心の会計」というものは存在し、同じ10ドルだとしても「そのお金が何のためのお金か?」ということが仕分けされている状態だとされています。
なので、後者はすでに前売り券で劇場を見るための10ドルを使っているため、心理的に「劇場を見るための10ドルは使った」となってしまうため、なくした10ドルと価値は一緒でも購入を控えてしまうということです。
2000文字超えたから今回は終わり
私的行動経済学として、
「700文字~1500文字に収まる記事はよく読まれる」
という論理があります(笑)
でも、ほぼ勉強のためにnoteを活用させていただいているので、気にしません!
こんな記事でも興味があって読んでくださる方に届けこの思い!
ということで今後も続けて行動経済学の勉強をしていきます。