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はじめて

夜な夜なふと写真を見返すことがある。
写真1枚1枚に当時はたださりげなく撮っただけなのに、思い出と感情が重なる。

1番辛かった思い出と、1番楽しかったであろう思い出を天秤にかけても深く残ってるのは辛かった方で、今でも思い出してしまう。


私は人前で悲しいの感情を出すことが大の苦手、感動するドラマも映画もどれだけ見ても涙すら出ないし、誰かに対しての想いも素直に伝えることすらできず、甘えることが苦手。

それを覆して許せた唯一と、1つの大好きを同時に失った。初めての絶望的な損失感にただ泣くことしか出来なかった。

たまにあの時の感情を思い出して、ふと涙が出そうになる時がある(笑)

周りには、いつも明るくて悩み事なさそうだね。ってよく言われてた。
だからその時も、周りの子達が差しのべてくれた手も、かけてくれた言葉も全部振り払って大丈夫を装ってた。
そのくせ第三者からしたら、たかがその程度の事なのに、世界で一番かわいそうな子だと思い込んで周りに‘悲しい’を察して欲しかった。

けどもう過去の話
1年半以上前の話

唯一を思い返しても、何で私がそこまで許せたのか、夢中だったのか、何が私をそこまで悲しくさせたのかうる覚えでしかないし
もはやほぼ記憶に残ってない。

ただね、私はもうあの時の熱量で誰かを必要とは出来ないと思うし、この時期の熱量で人を愛せることは出来ないし、これ以上凹むことも、何ヶ月も悩むことも考えることも無いと思う。

これに限った話じゃない。私にとっての様々な始めては、きっとこれから起こる出来事を越えることはない。

けどだからこそ、その初めは貴重で儚いものなんだと美化してしまう。

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