さまよう少年
たまに、少年が誰もいない場所を彷徨ってる絵を描きます。
「空っぽの日」シリーズ(仮)と呼んでいます
今回「夏のハレーション」に出展した二作もそうです
このシリーズはわたしの憧れが詰まっています
10代のころ、よく自転車や徒歩で誰もいない所へ行きました
海、山、森など
子供のうちに冒険がしたかったのと一人になれる違う世界に行きたかったのです。
そんな時わたしは少年になりきっていました。
当時のわたしのガワは少女でしたがこの旅をするときは少年じゃないとダメだったのです
誰もいない静かな場所に着くとそこで絵を描いたり音楽を聴いたりしました
そうしてると自分の名前、年齢、性別、置かれた環境など
自分を形作ってるあらゆる肩書きやしがらみがぼろぼろと溶けていってただの魂になれる気がしました
その魂の形が自分にとっては「少年」だったのです