世にも美しい女の子について
新しく描いた漫画「世にも美しい女の子」について解説していきます。
ネタバレしてるので未読の方は先に本編を読まれることをオススメいたします。
本編↓
時代
御伽噺にしたててるので「むかしむかし」で始まりますがいつとは書いてないのでそんな昔じゃないかもしれない。百年くらい前の話かもしれないし、5秒前の話かもしれない。
学校が舞台のわけ
閉ざされた狭い世界から出て行く、というのがやりたかったので舞台を学校にしました。
またこの女の子がちやほやされるのもせいぜい学校の中だけだろうなと思う。
外の世界に出ればたぶん普通の子。
女の子のモデルはいる?
こちらはマシュマロからのご質問。
女の子のモデルは特にいません。
外見は「美女」ときいて思い浮かぶイメージにしました。金髪にすらりとした体躯。
内面は自分の感じたことが元になってます。だいぶ誇張してますが。
わたしはこの女の子みたいに美しくはないですが他人から思われてるであろう自分像と自分の本性が違いすぎて自己嫌悪に陥ることがよくありその気持ちを擬人化したような感じです。
女の子の周りの人たちの反応
こちらもだいぶ誇張してますね。
女の子の「外側」と「中身」で180度彼女に対する態度が違うのですがこれは人間ってやっぱり相手の外見で態度を変える生き物だと思うからです。残念ながら。
というのも自分は学生の時摂食障害をわずらった事があり、拒食→過食の大リバウンドで短期間で体型が大きく変化した時期がありました。
ガリガリに痩せていた時と樽みたいに肥えた時で周りの人たちの(先生すら)自分に対する態度があまりに違っていたのでそう悟りました。
そして女の子が美しかった時みなは一部を除き好意的な言葉ばかり投げかけるのですがこれも無責任だなぁと感じます。相手が異常だから、悪い事は言ってないから何言ってもいいと思ってる。女の子にとっては「好き」も嫉妬からくる「死ね」も同じようなものだったのかもしれない。
鎧の下の「中身」のデザイン
「閉ざされた狭い世界から出る」が裏テーマだったので男の子は鍵、女の子は鍵穴がモチーフになってます。男の子はすぐ決まりましたが女の子のデザインが難しかった。。
女の子の魂を解放し実際に外の世界へ連れ出したので男の子は実質女の子にとっての鍵でした。
うさぎ
男の子いわく「かわいいけど何の役にも立たない」うさぎは美しいだけでほかには何も無い者たちの比喩です。男の子が自分たちを自虐する感じで上記の台詞を吐きました。
その後
うさぎ小屋に残された二人の抜け殻は大きな波紋を呼びました。
それからしばらくして女の子の抜け殻だけが忽然と消えたそうです。
そして同時期にある一人の生徒も消息を絶ちました。