岩波新書「同性婚と司法」
「同性婚と司法」は興味深い本だった。ただし、著者の憲法24条1項の「両性」を「当事者」と解釈し、同項が同性婚を認めているというのは、どうかと思う。
これを認めると、9条の「戦力」解釈を相当広く許容することにならないか。
むしろ、同書で展開されている憲法24条2項の「家族」概念に同性パートナーを含めて、立法不作為の違憲性を論じる方が、夫婦別姓問題を含めて、筋のよい解釈論と立法政策論を展開できるのではないかと思う。
「同性婚と司法」は興味深い本だった。ただし、著者の憲法24条1項の「両性」を「当事者」と解釈し、同項が同性婚を認めているというのは、どうかと思う。
これを認めると、9条の「戦力」解釈を相当広く許容することにならないか。
むしろ、同書で展開されている憲法24条2項の「家族」概念に同性パートナーを含めて、立法不作為の違憲性を論じる方が、夫婦別姓問題を含めて、筋のよい解釈論と立法政策論を展開できるのではないかと思う。