（16）『シカ』さんのおしゃべり

今日は『シカ』さんのおしゃべりです。
『シカ』さんはどうも、生きるヒントをくれています。

VOICE-19　『シカ』～幼き目に何思う～

最初に何を思ったのだろう、私は。
近くにいて遠い愛を思ったような気がする。
その愛は、いつも温かい眼差しだった。

そこに自分が映っていた。
安心した。

ただ、目の前の草の匂いと風を感じて育った。
あの安心感は今でも心の奥にある。

今、それを全体に満たそう。
もう恐れなどいらない。
怖がることは何もない。

風を切って走ろう。
頬に震えを感じよう。

目をすぼめて遠くを見る。
まだまだ走れそうだ。

先は長い。
この幸福しあわせはずっと先まで続いている。
足は羽が生えたように軽い。

私は、『安心』という大きな愛に包まれている。

『シカ』さん（詩家さん）