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心に響くか響かないか
ふと思い立って一年前くらいは何を考えていたのか覗いてみた
同じように時間はあっという間に過ぎていて
ドーナツのことばかり考えている日々
前よりも生地への研究は時間が割けるようになって
発酵に対しての意識、知識という点においては成長を感じられるようになった
本当に東松戸に間借りの拠点として活動させてもらってよかったなって
作りたいと思った時にすぐに作業に取りかかれるようになったのも事実だし
安定して個数を作れるようになったのもオーナーさんに東松戸に来ないか?と声をかけてもらったことで今があるんだなと改めて感謝してます
小麦粉もこの1年間でベースに対して割合を変えたり
そもそもの品種を変えながら
生地の試行錯誤をしてみてはまた戻して
なんてことをぐるぐると
日に日に薄くなっていく外側の皮目
正直分厚かったのは開業して2ヶ月くらい
そこからは気づけば
より薄く
より薄く薄く
と囚われるように作り続けると
結果的には厚いものは作れなくなる
小麦由来の部分もあるとは思ってますが、
要素としては製造方法なのかな?とも最近思ってます
薄力粉の割合を変えたとて
結局は薄い
捏ねあげる時間もそう
丸める作業もそう
たたいて成形する作業もそう
多分要素はそこだとも思う
![](https://assets.st-note.com/img/1737556488-yDmLjnlUVSsbeN9zqZug845H.jpg?width=1200)
最近の僕の流行りは揚げたてもいいけど
冷めた状態で食べることを好んでる
揚げ物なのでどうしても美味しく召し上がれるのは当日か遅くても次の日の朝まで
日を跨ぐとどうして油が酸化して
匂いが変わってしまったり、
硬化し始めて食感が大きく変わってしまう
俗に言う固くなるってこと
そんな状況下でも美味しく食べられる方法はないだろうか
はたまた揚げたてではない状況で生地を見つめてみたらなにか発見はあるだろうかとふと考えている
弾力、歯切れ、香り
全てをとっても揚げたてとはまた違う
ちょっと温いくらいが実は美味しかったりする時もあれば
冷めてて弾力が凄まじいのが美味しいと感じるときもあったりで
結局は体調とか好みのタイミングなんだろうけど
お客様が召し上がるにもいろんなパターンがあって
・すぐ食べる(アツアツ)
・ちょっとしてから食べる
①ふんわり状態で温めない
②ふんわりだけどさらにふわふわにするために電子レンジで温める
③トースターで温め直しつつ焼き上げる
・ご飯の後に食べる
・次の日の朝に食べる
色々と状況があるなと思った時に
食べるなら出来立てでしょと思ってましたが、
いざお客さんの立場で考えたときにすぐ食べられる人もそんなに多いわけじゃないなと
そういう方はお店でイートインするだろうし
出店してるときはイートインが多いわけじゃないので
考えるなら上記の内容だろと
そういう意味でも揚げてからちょっと時間が立ってしまったドーナツたちを食べることを
最近始めてます
水分の抜け具合もあるし
それがコーティングだとまたちょっと違って
お客さん目線で考えて初めて気づくこともあるんだなといい発見でした
揚げたてのパターンと
じゃないパターンは
今後も深掘りしていったほうがいいと思うし
また違う着眼点から新しい思いつきがあるかもしれないので
これは継続して行っていきたいなと思います
さて話は変わりますが、前置きが長い
今後お店作りという点をさらに深くしていく上で
融資の相談をしたり、物件に関しても希望を伝えていたりと
なにかと今後の"お店のあり方"という点に重点を置いてます
内装もそうだし、僕らが日々働く場所もそう
事業計画書を作れば作るほど
どんなお店にしたいのか
という項目で考え始めて止まってしまう
毎日人がたくさんいて賑わいがあるのは人気店という面ではいいことだとも思うが、その土地に住む人たちがフランクに来れるような場所にしたいなというのが第一にある
前提としてドーナツを作る場所、販売させていただく場所であるのだが、
そのドーナツを食べるに値する
わざわざ足を運んでいただく
ということに対しては僕らはここでしか食べられない唯一無二のドーナツという
感動を届けられるお店にしたいと思ってます
目の前で揚げられてるドーナツを見て
商品としてお化粧されたトッピングされたドーナツが並んでいて
ワクワク感と
これを食べたらちょっとだけその1日が幸せになれるんじゃないかと
感じ取れるような場所
そこにはもちろん"働く人"というのがあって
馴染みのお客様との距離感や会話
苦労話も楽しい話も
おすすめする側とされる側
ひとつひとつの対話があって
僕らの接客という面でもすごく重要な要素になっていると思う
僕らが日々やっていることがお客様の心に響けばさらにドーナツに対して興味を持ってもらえると思うし
感性に響くように
ダイレクトアタックできるように
日々発信し続けないといけないなと
手作業の大変さもそう
生地職人としての誇りというか
妥協は許さないような真剣さがありつつ
今!この瞬間!
いいものを生み出そうとしている生の緊張感みたいなものも伝えていければ
ドーナツ屋として、屋号を掲げているブランドとして、今まで以上に価値が高まっていくのかなと
それが1番難しいんですけどね
昨今のの飲食は美味しいは当たり前で
その先になにがあるのかがすごく重要だと思ってます
働く人に魅力を感じるのもそう
空間に魅力を感じるのもそう
商品に魅力を感じるのもそう
ドーナツっていう多幸感が溢れている食べ物を作る立場からすると
なにか浮かないことがあったときに
食べてもらって元気を与えられるような
おもわずうまっ!
って口に出してしまうような
誰かに松戸のドーナツ屋知ってる?って思わず伝えたくなってしまうような
そんなお店を作れたらいいなと
いや、作らないといけないなと
だからこそドーナツひとつでも感動を届けられる場所を作ろうと思ってます
もう販売場所を確認しなくてもいいし
いつ来てもドーナツがある場所
どっしり構えて
細くても末長く街の顔になれるように
年を重ねて行けるような
そんな場所になればいいな
2月にはまとまった報告ができると思います
この考えている時間が楽しみだし
今までの感性、感じて来たものを前面に出すためにも自分とも対話をしよう
時間をかけていいものを
![](https://assets.st-note.com/img/1737641769-61XNcKOxiumhgdCrJSykIAEB.jpg?width=1200)
公園でキャベツ太朗〜
doughmaker 店主