怪物 -2024/12/15
いつもより遅く起きてしまった。
いつもは子供の体内時計の成長を気にして6:30には起きてカーテンを開けているのだけど、今日は気付けば7:55。
まあ仕方ないか。
ということで、次子供も妻も起こさず、小説を読んで過ごすことにした。
最近、自分の感情の起伏について、アップダウンの差が大きくなってきた気がしている。
今までの「我関せず」が通用しなくなってきた。
今まで、自分に関係していても「我関せず」をすることで自分の弱い心の自衛をしてきた。
そういう回避もできなくなってきたということか。ツケが回ってきたのかなぁ。これが人生の責任というやつ、なのかな。
ベッドに寝転がり、青空文庫で「人間失格」を読みながら、朝からアンニュイになった。
でもよく見たら主人公多いにダメだしここまでにはならないか、と思いつつも、大胆な行動をとるくせ繊細に傷つくこの感じを自分と照らし合わせて、悲しくなったりした。
人間誰しもが持つ寂しさや悲しさを、どうしたら彼は発散できたのだろうか。
これは家族や仲間に囲まれていても、どこかでふと襲いくる孤独感のことで、きっとその孤独感が強かったのだろうと、勝手に思っている。
こんな繊細な気持ちになってしまっても、離乳食は食べさせるし、来年の準備はしなくちゃいけないし、お歳暮も送らなきゃいけない。
後ろ暗い気持ちのまま、2人を起こして、今日の大掃除の場所を確認し、リビングに降りていった。
きっとこんな毎日が来年も再来年も続くのだろう。
続かせるために、我関せずではいられない。
なんだかよくわからないけど、頑張ろうと思った。