「静かな退職」を選ぶ新時代の働き方
かつて「会社のために身を粉にして働く」ことは美徳とされていました。長時間労働を厭わず、上司や同僚に尽くし、自己犠牲を厭わない働き方こそが、成功への道とされてきたのです。ですが、僕はその価値観がもはや時代遅れだと感じています。
「身を粉にする」価値観が古い理由
1. 会社はあなたを守らない
終身雇用が崩壊し、リストラや非正規雇用の増加が当たり前になった今、会社が従業員を守ってくれる保証はありません。一生懸命働いたとしても、それが必ずしも報われるわけではない。むしろ、体や心を壊してしまえば、会社にとっての「使い捨て」になりかねません。
僕自身、努力して昇進を目指す選択肢も考えましたが、「そこまでして会社に尽くす必要があるのか」と自問するようになりました。自分の時間や健康を犠牲にしてまで会社のために働くことに、どうしても納得がいかなかったのです。
2. 個人で生き抜く力が求められる時代
かつては会社にしがみついていれば安泰でした。しかし、現在は投資や副業、自己啓発といった手段で、個人が自分の人生を切り拓くことが求められる時代です。
僕は20代後半でNVIDIA株の投資で数千万円の利益を得て、そこからインデックス投資に切り替えました。これにより、会社に完全に依存しない生き方が現実のものになりました。この経験が、僕に「会社のために全てを捧げる」という考えを捨てさせたのです。
3. 「働き方」が多様化している
リモートワーク、副業の解禁、働き方改革など、多様な選択肢がある現代で、「ひたすら働いて出世を目指す」だけが人生のゴールではありません。むしろ、自分の価値観やライフスタイルに合った働き方を選ぶ方が、生産性も幸福度も高まるとされています。
静かな退職は自己防衛でもあり、自己選択でもある
僕のような若手社員が「静かな退職」を選ぶ背景には、自己防衛の意識が強くあります。それは、会社が提供する見返りが不透明である以上、無理をして働き続けるリスクを取るよりも、自分の価値観を優先する方が合理的だと感じるからです。
静かな退職は、最低限の業務をこなしながら、自分の時間を確保し、自己成長や副業に力を注ぐ働き方です。周囲に迷惑をかけるわけでも、会社を否定するわけでもありません。ただ、自分の人生における優先順位を再定義した結果なのです。
新しい時代の美徳:「会社より自分を大切にする」
「身を粉にして働く」ことがもはや美徳でなくなった時代において、重要なのは、「自分を大切にする」働き方を模索することです。誰かの期待や価値観に縛られるのではなく、自分の時間や幸福を最優先に考えることが、新しい時代の美徳です。
これからは、会社に全てを捧げるのではなく、自分の人生を自分の手でデザインする働き方が主流になっていくでしょう。僕たち若手世代は、その変化の中心にいるのです。
あなたは、まだ会社のために身を粉にして働きますか?それとも、新しい時代の価値観を取り入れますか?
いいなと思ったら応援しよう!
