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なぜ、情報処理技術者試験を受験し続けるのか?

私は、36才の頃(2000年)から、今年(2021年)まで21年間、情報処理技術者試験を受験し続けています。

なぜ、情報処理技術者試験を受験し続けるのか?

何かいいことがあるのか?
何か楽しいことがあるのか?
何が目的なのか?
なぜ、続けるのか?
いつまで続けるのか?

自分でも一度整理しておきたいと思ったので、記事として、言語化して、記録しておくことにします。

はじめに

私は、IT系企業に勤めるエンジニアです。
大学卒業後に入社した会社で勤め続けています。

IT系企業に勤めていても、情報処理技術者試験など資格試験の勉強を継続している人は、少数派だと感じています。

今後、いつまで受験を続けるのかわかりませんが、
今のところ受験をやめる予定はありません。

「なぜ、情報処理技術者試験を受験し続けるのか?」
言語化して記録しておきます。

情報処理技術者試験とは

情報処理技術者試験を知らない方向けに、概要説明をWikipediaから引用します。

情報処理技術者試験は、情報処理の促進に関する法律の規定に基づき、経済産業大臣が実施する情報処理に関する業務を行う者の技術の向上に資するため、情報処理に関して必要な知識及び技能を問う、日本の国家試験である。4段階のレベルに分類され、12の試験区分から構成される。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

簡単にいうとIT系技術者向けの資格試験のことです。
詳細は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)のページを参照ください。

受験記録

最初に、私の受験状況を整理します。

情報処理技術者試験には、情報処理安全確保支援士試験を含めると
以下の13区分の試験があります。

■略号(受験状況)試験名称
IP(未受験)ITパスポート試験
SG(合格!)情報セキュリティマネジメント試験
FE(合格!)基本情報技術者試験

AP(未合格)応用情報技術者試験
ST(合格!)ITストラテジスト試験
SA(合格!)システムアーキテクト試験
PM(合格!)プロジェクトマネージャ試験

NW(未合格)ネットワークスペシャリスト試験
DB(未受験)データベーススペシャリスト試験
ES(未受験)エンベデッドシステムスペシャリスト試験
SM(未合格)ITサービスマネージャ試験
AU(合格!)システム監査技術者試験
SC(合格!)情報処理安全確保支援士試験


(合格!)と書いている7区分の試験に合格しています。
合格当時から、名称が変更になっている試験もあります。
その他に、
(未合格)受験したけど合格していない試験、
(未受験)受験したことがない試験、
が、まだまだあります。

時系列の受験記録は、↓こちらのアメブロで更新を続けています。

きっかけ

なぜ、情報処理技術者試験を受験しようと考えたのか、その"きっかけ"からお話します。

それは、西暦2000年、36才の頃、社会人になってから13年が過ぎようとしていました。

IT系企業の会社員として仕事を続けて、結婚もして、子供もできていました。
しかし、仕事上で特に会社の業績に貢献する実績もなく、自分のアピールポイントのない現状に危機感を感じました。
自分の意志で仕事をしているのではなく、与えられた仕事をしているだけの自分に気が付いたのです。

「このままじゃダメだ。」

その歳になるまで、自分の将来像を考えることなく過ごしていました。
自立することなく、会社に依存、先輩に依存、誰かに依存して、生きてきたことに気が付いたのです。

何か自分をアピールするものが必要だと感じ、そのために選んだのが、仕事にも関係する情報処理技術者試験でした。
勉強して、資格も取得して、その知識を仕事に活かそうと考えたのがきっかけでした。

そして、勉強・受験を始めました。

なぜ、受験を続けるのか

2000年 「初級システムアドミニストレータ」合格
2002年 「アプリケーションエンジニア」合格
2003年 「プロジェクトマネージャ」合格

合格すると嬉しいもので、その後も勉強を続けました。
次に目指したのは、「システム監査」と「ITストラテジスト」でした。
これがなかなか難しい。
とても合格に手が届きそうにありませんでした。
でも、諦めませんでした。

そして、合格できたのは、2012年でした。

2012年春 「システム監査」合格
2012年秋 「ITストラテジスト」合格

嬉しかった。
達成感がありました。
自分に自信を持つことができました。
困難なことでも「やればできるんだ!」と思えるようになりました。

今思えば、この時の成功体験が忘れられずに、受験を続けているのかもしれません。

資格試験に合格して変化したこと

資格試験に合格したからといって、すぐに担当する仕事が変わるようなことは、ありませんでした。
しかし、仕事に対する意識・取り組み方・考え方が、大きく変化しました。

「作業計画の作成」や「問題に対する対策案の策定」など、あらゆる仕事に取り組むときに、以下のような広い観点で全体を俯瞰して考えるようになりました。

・プロジェクトマネージャとして、関係者と合意を得て計画をたてる
・ITストラテジストの観点から、配慮すべきことまで考える
・システム監査の観点では、どうあるべきか
・情報処理安全確保支援士の観点で考慮しておくべきことはないのか

自分で作業を行うときも、他の人の作業について意見を求められたときも、自信をもって行動・発言することができるようになりました。
自分・個人に自信を持てるようになりました。

また、試験で3000文字以上の論文を書く訓練をしたことで、論理的な文章の書き方、伝わる文章の書き方、正しい日本語の使い方についても、他の人よりは優れていると自信を持つことができました。

これらは、情報処理技術者試験の勉強をすることの、大きなメリットだといえます。

趣味と実益を兼ねて

さらに、勉強と受験を続けていると仕事面以外でも、変化がありました。

ひとつの試験に、9年間かけて6回も受験して、やっと合格できたという経験をしているため、勉強して合格を目指している人を応援したい!と考えるようになりました。

自分で、無料の勉強会を運営・継続しながら、有料の勉強会も企画・開催するようになりました。
また、合格している試験区分の試験対策講座の講師を依頼されることも有りました。

さらに、試験対策本の解説を書かないかと声をかけていただき、試験対策本の解説を執筆する仕事をするようになりました。

そうです、勉強・受験を続けていたことで、報酬をいただけるようになったのです。

「なぜ、情報処理技術者試験を受験し続けるのか?」の現在の答えは、

勉強して合格を目指している人を応援するために、自分も情報処理技術者試験を受験し続ける。

といえます。

まとめ

 自分に対する危機感から始めた勉強が、習慣になり、仕事のひとつとなってきました。
まだまだ、やめられません。

これからも、勉強して合格を目指している人を応援するために、自分も情報処理技術者試験を受験し続けます。

この記事が、情報処理技術者試験を受験される方に届いて、

「自分も勉強がんばろ!」

と思っていただけると、とても嬉しいです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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