映画 メタモルフォーゼの縁側 感想
よく考えたら、芦田愛菜さんが割りとおとなになってからの出ている作品を見るのって、実は初めてなんじゃないか?出演作wikiでみると、そんなに作品出ていないのか。今は、学業のほうが主軸なのかな。
まぁ、宮本信子さんとのキャスティングが決まった段階で「阪急電車」じゃんって思ったし、脚本も同じ岡田惠和さんなんだよね。
ということで、映画を朝っぱらから見てきましたので、感想。一応、 #ネタバレ 防止の改行を。
原作漫画は2巻ぐらいまでは読んでいて、ざっくり知っている。今、期間限定で電子版が安くなっているな。
そこまで原作に思い入れは無く、どちらかというと宮本信子さんだから見に行ったというところもある。なのでかえってよかったかも。原作通りかどうかというのをあまり気にせず、ただ単に展開が気になって見ることができた。ネットチラ見する限り、そんなに原作との差はなさそうだけど。
そうだなぁ、感覚としては「○○が好き」という思いをハケンアニメよりももっと身近に感じ、誰もが持っている感覚が共感しやすい作品だったんじゃないかなぁ。
ハケンアニメは、作品作りというプロジェクトだったけど、芦田愛菜さん演じたうららの思っている感じは誰でもあるんじゃないかなぁ。
で、その思っている感覚は、結局宮本信子さんが演じた雪さんだって昔は同じだったというのがね。それがいろんな経験や挫折がって、思いもよらない方向に転がるわけで。
雪さんにとってはうららと出会えたことが、娘さんのところに行ってみるという一歩を踏み出すことができたわけだし、うららもいろいろ踏み出せた。雪さんの方はあんまり具体的な描写みたいのは無いけど、そういうのが伝わってくる感じだったな。
でね、実は映画の中ですごく刺さった台詞があるのです。でも、刺さったくせにあまりによく使う言葉だから、思い出せないのです。
それは何かというと、映画後半で、おそらく三者面談だったんだろう、うららとお母さんが学校で歩いているシーンがあって、そこでうららが目標に向かってまっすぐに進む人ってすごいよね。って言った後に、お母さんの返しがすごく良かったんです。
意味合いとしては「遠い目標に向かうのはすごい、それができない庶民は、目の前の小さな目標をこなしていくしかないよ」っていうような内容の返し。でも、それがすごく良かったんです。うららも実際納得していたし。
遠い目標にたどり着くには小さな目標を積み重ねるみたいな立派な話にしなくても、なんでも良いから小さな目標を積み重ねることの大切さがあって、すごく良かったんです。
それをとあるキーワードに集約していたんですけど思い出せないのです。覚えている方がいたら、教えて下さい。(原作にも書いてあるのかな。)
そんなに派手なことはおきませんけど、いい映画だったなって思う。やっぱりサイン会のところはちょっとウルっとした。
派手なことは起きないけどいい映画という意味では阪急電車と同じ感じかもな。
主題歌もいいですよ。(主題歌を作った人がうららのお母さん役だったんだね。)