新春の旅、に風景
新春の旅の2日目は四万温泉から軽井沢への移動。いくつかの方法があるけれどもお昼ご飯の時間と場所から考えていくことにした。四万温泉での食事は昨日の検証の結果なしとなったので
「中之条駅周辺か?」
「何もなかったじゃない〜?」
「新幹線利用にして高崎駅?」
「街過ぎるでしょ…。」
「路線バスで横川の釜飯か!?」
「ババ好みではないだろうけど、鉄道文化むらに行ってみたいなぁ…、」
「大宮にあるでしょ…。」
「ハハ…、孫と行ったよ…。」
で、とにかく山を降りて横川からのバスが運休でないか駅で確かめてバスが走っていれば高崎は却下で…。
中之条で何かあれば其処で…。
ということでチェックアウトしてバス停へ…。
最近は、チェックアウト時間が11時という宿が多くなってのんびり出来るのがいい…と言ってはいたのだがバスを一本早めることになった…。
バス停では、私達の前にも何人かが待機していて…その後も並びだして…、
乗車し始めると
「このバスでは立ってのご乗車は出来ません。応援に1台増便しましたのでお移りください。」
「このバスの直ぐ後に続いて運行いたしますのでお移りください…。」
と運転手さんがアナウンスしている…。
1番前の車輪の上の高い席に座った私は振り返るのも何なので見ることはしなかったが立っている気配は感じれるレベル…、困っている運転手さんに失礼ながらもその先読みした説明に感心しながらクスッとした…。
来る時にも一緒だった外国人ペアは、直ぐ近くの温泉街内の停留所で降りるからそのままでOKとのことで脇に立っていた。来る時に何度も停留所の名前を運転手さんに確認していたのはこの事だったのか…、で山に登るのかぁ~?
2か所泊かぁ~?
その運転手さんは、英語で対応して何度か言い換えるのだけど通じていないのではなく聞いている事というか確認したい事が違っていたんだろうな…と思った。
車窓は、山間の畑と通り沿いの商店や民家だけの何でもない風景とも云えるけれど、洗濯物を干したり、駐車場で談笑するおばちゃんや、段取りやら商談をしている様子の男性の生活している姿を見ているのが好きだ。
そうこうしているうちに家屋が多くなり駅に近づいて来たことがわかる…、お昼を食べさせてくれそうなお店はないかなぁ~とキョロキョロしていると車内放送が到着間近を告げてロータリーの見える交差点を右折した。
「コンビニないねぇ~。」
お蕎麦屋さんともう一軒のお店が駅前にあったので第1候補にする。
おにぎり屋さんもあった…。
近くの跨線橋に上がって駅の反対側を見てみたり…。
Googleマップで調べて知ってはいても、ほら、地方だと出てないお店があったりするじゃない…。
何でも調べちゃうとつまんないよね…。
お蕎麦屋さんに入ると先客が一組で空いていたので勝手云うと良かった…。
梅紫蘇蕎麦を注文…。
温かいのはなくて冷やし蕎麦。
あれ、近所と一緒だぁ~。
黒のお盆に透明なクリスタル皿…
失礼な表現ですが見た目
「うんっ?」
というのが正直なところ
さて、梅と大根おろしを蕎麦に絡めて口に運ぶと…、
すっきりさっぱりしてて
「美味しい!!」
そして何より、明るく目をパッチリさせて応対する女性が微笑ましかったです✨
ババは何を食べてたっけな…。
温かいやつね…。
「ご馳走様でした~、美味しかったです〜✨」
温かい日差しの外に出て
「お昼ちょい前で時間がちょうど良かったからね…。」
「ねぇ、隣に居たお客さんさ…、ほら…バスの中で大声で喋ってた人だよ…。」
「へぇ~、お店ではそんなでもなかったね…。」
「席が離れてたかぁ? 」
「エンジン音に負けまいと喋ったんだね…。」
新春の旅の会話も至って普通の何でもない会話です。