9/365 【ふくふく】 映画始めは「カツベン!」で
2020年、感情noteを始めます。
心が震えたお芝居や映画や本、訪れた場所といったコト録も続けますが、それらは言わばハレの日。その合間にある「普通」の毎日を、も少し書いてみたいのです。でも、何でも良いってなると、ちょっぴりハードルが高いんです。
感情は毎日動くもの。喜怒哀楽のようにパッキリしたものもあるけれど、その隙間にある色とりどりのあわいも見つめてみる。良くも悪くも、なんかもやっとしたやつ。1日を振り返って、感情がなーんも沸かなかった、なんて日もあるかも知れません。それはそれで興味深い。
写真と140字だけの日もOK。ちゃんと整理できていなくてもOK。毎日書いていたら、何かが変わるかも知れないし、何も変わらないかも知れません。なーんも定かではありません。
でも、やってみたいをやってみる。できることなら、365日。意地っ張りな自分を見据えた上での、やってみようを始めます。
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かつべんべんちゃんちゃんがしゃべくりゃほい!
日本には、真のサイレント映画の時代はほぼ無かった。なぜなら日本には活動弁士がいたからだ。
その日本独自の芝居文化である活動弁士=活弁の最盛期の物語。当時は弁士さんの方が役者さんよりも人気があることすらあったという。アニメ声優の人気でキャラクターの人気度が変わるのと似ている。
しかもその声優さんがその場にいたら、そりゃ客席から黄色い声もあがるわ。それを目当てに劇場に行く人もぎょーさん出てくるわ。
サイレント映画に弁士さんが息吹を吹き込むシーンがリアルだった。同じ映画も、弁士さんが変われば作品の色が変わる。だからリピートしても毎回発見があるし、お客さん毎にご贔屓の弁士さんも出てくる。それに加えて生演奏なんて、豪華すぎて涙が出る。なんていい娯楽だろう。
青木座のクラリネットの音が、森の木立に木漏れ日が降り注ぐような大好き系の音だった。三味線もグルーブ感満載で、おおこれぞライブ即興とわくわくした。
「人生には続編があるんですよ」
悪いことは悪いとちゃんと裁くけれども、爽やかな救いがあるエンディングも好き。
ついでと言っちゃなんだけど、劇中たくさん流れるサイレント映画の役者勢が豪華すぎて笑った。
傑作とは言わないけれど、良作だった。
2020年映画始め。幸先よし!