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14/365 【開眼】 万能野菜: 豆苗

2020年、感情noteを始めます。

心が震えたお芝居や映画や本、訪れた場所といったコト録も続けますが、それらは言わばハレの日。その合間にある「普通」の毎日を、も少し書いてみたいのです。でも、何でも良いってなると、ちょっぴりハードルが高いんです。

感情は毎日動くもの。喜怒哀楽のようにパッキリしたものもあるけれど、その隙間にある色とりどりのあわいも見つめてみる。良くも悪くも、なんかもやっとしたやつ。1日を振り返って、感情がなーんも沸かなかった、なんて日もあるかも知れません。それはそれで興味深い。

写真と140字だけの日もOK。ちゃんと整理できていなくてもOK。毎日書いていたら、何かが変わるかも知れないし、何も変わらないかも知れません。なーんも定かではありません。

でも、やってみたいをやってみる。できることなら、365日。意地っ張りな自分を見据えた上での、やってみようを始めます。

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昨年の晩秋、友人に紹介されたイタリアンビストロの豆苗サラダがべらぼうに美味しかった。シャキシャキで、他のスプラウトには無い噛み応えがあり、タンパク質のような満足感があった。

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あれは一体何だったんだ、と思い、年末に再訪した。やはり記憶同様美味しかった。イタリアンなのにごま油と塩胡椒というシンプルな味付けも変わらずだった。かろうじて周りを彩るモッツァレラだけがイタリアンの体裁を保っている。薄い薄い緑色の豆苗の、口腔内の柔らかいところをプスプス刺すシャキシャキ感に再度痺れた。

豆苗ってなんて美味しいお野菜なんだろう。勢い余って正月休みに豆苗を調べてみたら、非常に栄養価の高い野菜だということに更に驚いた。

豆苗は、えんどう豆のスプラウトだと初めて知った。下の茶色い豆部分がえんどう豆だそうだ。春になればグリーンピースご飯になるあいつが、根元にいるこいつの前身だなんて、全くもって知らなかった。

しかも、緑黄色野菜の栄養価と豆類としてのタンパク質度を併せ持つとは、なんと完璧な食材だろう。野菜不足を感じたらひたすら豆苗食べてりゃ良いんじゃないか。菅さんがフィーチャーすべきはカイワレではなく、豆苗だったのかも知れない。

その昔、何度も収穫できるという噂を聞いて、試しに水耕栽培してみたが、キッチンに何日も充満する豆臭さに気持ちが萎えて、それ以来買っていなかった。

これはもう一度試さねばならぬと思いつつ、お正月には機会が無かった。ようやく買いに行けたのだが…

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先週衝撃を受けた豆苗の真実は、全てパッケージに記載済みだった…

茶色い豆も見えている。

気が抜けついでに、もう一つ気がついた。こんなに豆苗で感動できるのは、これまで豆苗を詳しく知りもせず、見下していたからだ。とても凄くないと思っていた物が、実はとても凄いと知り、そのギャップが大きくて私は感動したわけだ。

どんだけ上から目線で豆苗を見ていたのだ。自分が恥ずかしい。

かくなる上はこれまでの穴埋めとして、豆苗の名誉挽回を目指し、豆苗啓蒙活動に勤しむまで。

その第一弾がこのエントリーだ。次は、このエントリーで豆苗に興味を持ってくれた有志を集め、件のイタリアンへ行こう。

そして皆で豆苗を褒め称えるのだ。それがわたしにできる最大の贖罪だ。(食材だけに)

言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。