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【ポしなとは】 ポップしなないで 「戦略的生存」
君は君のままで。
いつでも帰っておいでなんて、言わないからね
男女2人組バンド、”ポップしなないで”のメジャーデビューアルバムが、2月22日に発売になりました!ヒューヒューどんどん。わーいわーい!
この日はちょうど、心の動きの師匠の出版とそこでの仲間の出版と、おぼんろの公演が重なっていて(しかもニャンコの日)、めでたいがメガ盛りデー。
初聴でグサグサ来たのは、冒頭に書いた「初夏それから」の部分でした。槇原敬之さんの「遠く遠く」を初めて聞いた時に通じる気持ち。その時から随分経つからこそ、色んな人の顔を思い出しました。いつでも帰るなんてことないけれど、だからって思わないわけじゃない。
その後、歌詞をじっくり聞いて、うううと来たのは「メデューサ」
なんてこった、世界はどうやら優しくないようだ。
あいつもこいつも私のためには生きていないようだ。
でも、綺麗じゃなくても私は、逃げてばかりだった私は、
呪いみたいな毎日を嫌いになれないんだ。
世界は砂糖菓子なんかでできてない。
うまくいかないことの方が多かったりするし、とばっちりを受けたりするし、にっちもさっちもいかなくなったりもする。
それでも私は、この呪いみたいな毎日を嫌いになんて、なれない。だってその呪いは、鏡越しの自分が自分にかけた呪いだってことを薄々分かってるから。そして、呪いとは、「まじない」とも読めることも、少しだけ大人になった自分は気づいているから。
何より、世界は実は美しいって知ってるから。
うまくいかないなんてことない、って知ってるから。
生きてるまま死んじゃっても、生きたい
化け物がいっぱいな世の中で、私はその化け物の中の多分1人だ。でもその化け物たちが、愛おしいのだ。ポンコツだったり、穴だらけだったり、嘘をついたり、誰かを騙したり。そんなことばかりをする、生物としてはバグりまくりな存在なのに、人間は、なんでこんなに愛おしいんだろう。
ままならないこの世界の中で、自分はどう在りたいのか。そんなことを感じるアルバムだった。そっか、「戦略的生存」ってそういうことか。
余談だけど、「衛星十七号」に続く「UFOを呼ぶダンス」のかめちゃんの低い声に改めてびっくりした。「救われ升」でも思ったけど、人の声帯って、こんなに高低差つくものなのね。
4月のLiquid Roomワンマンが楽しみです。
明日も良い日に。
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