449/1000 【エッセイ風】 味噌汁
味噌汁の消費量が増えた。うちの味噌は麦味噌。自家製である。
味噌汁は万能である。
疲れた身体を温め、力みを解いてくれる。各種野菜も取れる。しかも、自家製味噌という安心感もある。
年齢もあるのかも知れないが、うちの味噌汁が一番だと数年前から思うようになった。カレー同様、反論の余地はない。
そんな高感度華丸上昇中の味噌汁だが、一食分作るのは何とも味気ない。
1合で炊くご飯が美味しくないように、1食分で作るお味噌汁はなんとはなしに詫びしい。
その背後に見え隠れする、1杯分の出汁のとりにくさ問題はこの際棚上げして話を先に進める。
2、3杯分作るまでは良い。具も相応にたっぷり入れられる。この一杯で野菜もいっぱい取れる。#親父ギャグ注意報
だが問題は残った味噌汁である。
作った当日は、味噌汁を作ろうと思ったくらいであるから、献立は当然和食である。
だが、翌日はどうか。
翌日にならなければ、何を食べたいかなんて分からない。
給食じゃあるまいし、毎日の献立予定なんて立てているわけがない。
よって、もし翌日にパスタを食べたくなったらどうするか。いや、パスタならまだいい。シチューが食べたくなったらどうすればいいのか。
ピザをテイクアウトになって来たらば、もはや異種格闘技戦である。
そしてさらなる問題がある。
味噌汁の保存方法である。
冬は明日まではキッチンのごとくの上にそのまま置いておいても大丈夫だと思えた。
だが、桜が咲いた今、それはいかがなものか。
冷蔵庫に入れるべきであろう。
明日いただくなら鍋ごと入れておくのも良い。
だが、明後日になるならタッパーが良かろう。
いや、そもそも味噌汁とは明後日まで保つものなのか?
こんな脳内議論を、味噌汁消費が増えた冬からずっと続けているのである。
そして勘の良いお方はお分かりであろう。
今冷蔵庫には昨日の味噌汁(キャベツと舞茸)が入っているのである。
そして今食べたいのは、近所のパン屋さんのコーンチーズパンなのである...
そんな悩み多き春の1日。
明日も良い日に。
アイキャッチは、揺らぐ水面、桜、給水塔。