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174/366 【ぐつぐつ】フィジカル・ディスタンスについて、その後

「ソーシャル・ディスタンス」という言葉への違和感を二ヶ月くらい前に書いた。

「フィジカル・ディスタンス」というカタカナに対し、「物理的距離」という直訳以外で何か良い表現はないものか、と投げっぱなしにしていたので、もう少し考えてみた。

考慮点は:

・老若男女、誰でも分かる平易なコトバ
・分かりやすいコトバ(パッと聞いて求められている行動が分かる)
・響きの柔らかさ(命令感がない言い回し)
・「繋がり」を感じられる(「距離」は取っていても、心はより近い)
・適度な「ゆるさ」(「〜せねばならない」印象を与えない)
・肯定系(「〜はダメ」等の否定形は避ける)(*私見です)

自分の中の考慮点はこんな感じ。他にもあれば教えてください!

次に、上記を念頭に置きつつ、キーワードを思いついた先からどんどんリストアップしていく。思いつくがままに書く。良いも悪いも判断せず、脊髄反応でぱんぱんと書いていく。

スペース(インベーダーになっちゃう?宇宙感?)、(パーソナルスペースがあるから、ちょっとネガ?)ゾーン、区、区域、域、エリア、領地、領域(排他的?)(広すぎ?)、場、間、ハグ2人分先、バブル(弾けちゃう?)、広がり、間合い、隙間、隙(好きと掛ける?)傘、間隔、感覚、鴨川、一定間隔、けんけん、NO密距離、エアー握手、リーチ、傘の間、幅、思いやり、慮り、気持ち、心、
見守り、お守り空間、繭、ゆとり、ディスタンス(星空か?)、ここ、腕一本分、ストレッチ、前へならえ、ダヴィンチ、敬礼、礼(を施す)、一堂零(懐かしい)、余裕、広がり、ポヨン、ほよん、透明、割り切り、あっさり、スパっ、客観的、反比例の距離(小学生には分かりにくい?)身体的距離(「社会的」との「対」の感じは出る。物理的よりマシ) 、手を伸ばせば届く距離

今回はリマインダーもカッコ書き。忘れちゃうからさっさとアウトプット。

ここから、

指先が届く距離(間)

がふと浮かんだ。

これからの生活を考えた時「肌の触れ合い」が今まで以上に減るだろう。

キスやビズ、握手といった挨拶が少ない日本社会とはいえ、「お釣りを渡す」とか「追いかけっこ」とか、多少なりとも「触れる」機会はあった。

非接触型のお支払いはこれから益々増え、ロボットも進化するだろう。

フリーアドレス制が減り、「自分がいた場所」を追跡可能にした結果、データ汚染を防ぐため、場所の共有は極力避けられるようになるだろう。

追いかけっこは、シアターゲーム「名前鬼」のように、鬼に捕まりそうになったらタッチされる前に他の人を指差して名指しができれば、触れることなく鬼が変わっていくようなシステムになるのかも知れない。

何れにしても、人はやり取りを続ける。

伸ばした腕の長さの分だけ隙間を開けながら。

でもこれはちょっと「手を伸ばせば届く距離」だ。

何かあったらここにいるよ。何も無いなら何よりだよ。でも、ちゃんと目で挨拶は交わせるよ。

大声で叫ばなくてもちゃんと声は届く。だから辛かったり、助けが必要になったりしたら声をかけてね。

声も出ないくらい辛いなら、私を見て。見えるから。あなたの姿も、その瞳も。

今までよりもちょっと距離があるけれど。

そんな思いを込められるかな、と思う。

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この看板に限らず、2人の人が両方ともこちらを向いている状態で距離を表しているピクトグラムが多いが、本当は、目線を逸らすのではなく、目線を交わす方がいい。物理的に触れ合えないなら、なおさら。

相手に対する拒絶ではない響きを模索しているのだが、上の言葉だともっさりしているので、もう少し煮詰めたい。

凝縮するという行為は、何かを省いたり削ったりすることではない。エッセンスの全てをぎゅっと濃縮する行為だ。

まだまだ煮込むが、思考の調理の中間地点を書いておくのもまた一興なので、一先ず書いておく。

一緒に考えてくださる方がいたなら、嬉しい。思いがけない化学反応がありそうだし、視点は無限にあるはずだから。

写真は、確実に密じゃない、コロラド某所。

明日も良い日に。

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いしまるゆき
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