いつかおばあちゃんになるあなたへ…頑固親父の柔らかさ

地域の有力者だった(らしい)青木さん。現在独居で、いわゆる高齢者専用賃貸住宅にお住まいです。

二言目には地元議員の名前を出してあいつは俺の兄弟分だから。昔さんざん面倒を見てやった。とおっしゃいます。


そんな時代を生きてきた人。ザ・頑固親父という感じ。


お堅い職業に就いておられた男性あるある「外出する時は背広」。青木さんもそのうちのお一人で、背広でデイサービスへ来てくださる。

ただしその背広はかなりくたびれてヨレヨレ…独居ですし仕方ないかな…ヘルパーさんも入ってますが。実はカジュアル衣料を持っていないのかも。着る物と言えば背広orパジャマの二択?なのかも?

認知症がありますが、ややまだらでしっかりしているように見えることもある。

時々「さっき俺の財布取り上げたのオマエだな」と言われます。惜しい!私と同じようなメガネの熟年男性スタッフが正解(笑)。

そんな時は「私はそんなことしませんよー」と、顔をめちゃくちゃにして笑顔を見せます。クシャおじさんか!くらいの笑顔(たぶん)。

「そうか、オマエの対応はなかなかいいな」とマリのクシャおじさん笑顔にご満悦。

あれ?頑固親父?いやめちゃくちゃ柔らかくない?

笑顔になったついでに、トイレへご案内します。便座に腰掛ける青木さん。全然頑固じゃなかった!たぶんスタッフのことは部下か秘書だと思っていらっしゃるかも…でも気持ち良くデイサービスに来てくださるならそれでいい。

これから昔の話をたくさん聞かせてくださいね。


(必要に応じてスタッフが現金や私物をお預かりすることはあります。説明して金庫に預かり、送り時にお返しします)

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