真夏に冷蔵庫が壊れるという地獄 その3
☆これまでのお話はこちら
三方弁を交換してもらって
我が家の冷凍庫は一見直ったかのように見えた。
はあ、やっと直った。長かった・・・
6月中旬にアイスが柔らかいのに気いてから早くも暦は7月になっていた。
夏の暑さは本格的になり、子供たちは水筒に氷を入れて出かける日が多くなった。
そんなある日。
水筒を用意していた息子2さんが
「なんかこの氷、溶けっぽくない?」
と息子2さんが言う。
確かに凍ってはいるが表面が溶けて
ツルっとしている気がする。
かき氷やさんの氷みたいな感じ。
言われてみれば、なんだかアイスも少し柔らかい気がする・・・
でもそれは気のせいかも?という範疇だった。
いや、気のせい、気のせい。
絶対気のせいだから!
と息子2さんに言ったのか、自分に言い聞かせたかったのかわからぬが、呪文のように「気のせい」を唱えて、私は見て見ぬフリを続けた。
しかし大手家電メーカーのサービスたるや、なんと行き届いているのだろう。
一週間ほどしてまた電話がかかってきた。
「修理された冷蔵庫の具合はどうですか?」
あぁ、神の声?
5年保証が切れるまであと3ヶ月。
今直さないと次壊れたら有償になってしまうかもしれない。
やるよ、やるよ。
また有給使うかもだけど、こうなったらとことん直しますわー。
私は降参して電話口のおねえさんに事情を話す。
するとあっさり、
「申し訳ありません。それでは修理のものをもう一度伺わせますので。」
とおっしゃってくださった。
ありがたいやら、申し訳ないやらだ。
数日後、毎度おなじみののんびりおじさんがやってきた。
私が氷が溶けっぽい旨を伝えると
一目氷を見て
「ああ、これはいい水で作ってる氷だからですね。」
と言った。
いや確かに浄水器を通した水で作ってますよ。
でも前はこんなんじゃなかったんだけど…。
と食い下がるが、
「いや、いい水だからです!(キッパリ)」
そんな風に言われたらもう何も言えない…朝からスタンバイしておじさんを待っていたのに、使った時間3分。
めちゃめちゃぐったり。
おじさんはそう言って帰ったが、やっぱり氷は溶けっぽいし、アイスも微妙に柔らかい。
申し訳ないと思ったがもう一度家電メーカーに電話して来てもらえるようお願いする。
その際、のんびりおじさんじゃない方でお願いします!と付け加えて。
そうすると数日後には違うおじさんがやってきて、私からこれまでの事情を聞くと
「あ、じゃあセンターに持って行って修理ですねー。型番拝見します。」
出た!センター!
更なる悲劇は続く。
「実は今センターで修理する冷蔵庫が混雑していて、一週間前に頼んだお客様の冷蔵庫の代替品も決まってない状況なんです。申し訳ないですが、しばらくお時間いただくかも…」
「わかりました…」
冷凍庫の中身もほとんどないし、まあとりあえずは凍るし、もうどうにでもしてくれーという気分である。
しかし予想に反して代替の冷蔵庫は一週間程度でやってきた。
冷蔵庫の中身は冷蔵庫設置後、一時間ぐらいで戻して大丈夫と言われていたので、保冷剤をみっしり詰めた保冷箱や保冷バッグから、代替冷蔵庫にしまった。
まさかの冷蔵庫を入れ換えるという大変面倒な作業をクリアし、中身も無事移し終わって私はホッとし、疲れてお昼寝をした。
寝ている間に恐ろしいことが冷蔵庫の中で起こっているとも知らずに…