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言霊ってある?50になって夢なんて語るのは恥ずかしいけれど。
世界遺産の勉強を始めて1年半ぐらいになる。
最初は遺産の持つ美しさやその歴史に心惹かれ、3級を受験した。
ギリシャのパルテノン神殿やローマのコロッセオ、フランスのモンサンミッシェルなど世界遺産の写真を眺めてはうっとりした。
世界遺産を訪れることが楽しくなったのもこの時から。
テキストに書いてあったことを現地で答え合わせするのはとても楽しい。
運よく3級に合格して、続けて2級を受けた時にユネスコ憲章の前文に出会う。
戦争は人の心の中に生まれるものだから、人の心の中にこそ、平和のとりでを築かねばならない。
「平和のとりで」を作るために、世界遺産は一役買っている。
世界遺産を知ることは、各々の風習や文化、生活を知ること。
多様性やお互いの差異を知ること。
世界遺産を知ることで戦争はなくなる?
ウクライナやガザ地区での戦争の報道が、毎日のようにニュースで繰り返された時期でもあった。
これまでの個人的な世界遺産への興味はもちろん変わらずあるのだが、みんなが世界遺産を学ぶことで戦争がなくなったらいいなあ、などということも漠然と考えるようになった。
そして2級に合格して欲がでた。
1級に挑戦してみようかな、なんて。
1級は覚える量が多くて大変だ。
その数1223件。
仕事や家事とも両立できるか不安だったし、寄せる年波に勝てる気がしない。
若い頃よりずっと記憶力、集中力が低下している自覚。
だけどもしこれに合格できたら、ちょっとした自分の自信に繋がる気がした。
じゃあ一回自分を追い込んでみようじゃないか、とnote上で受験宣言をし、早々に受験の申し込みをした。
noteのみなさんが温かく応援してくださって、予想以上に頑張れた。
ありがたいことだ。
今は来月の合格発表待ち。
この先どうしよう・・・
1級の上位級にはマイスターというものがあって、これは自分の言葉で世界遺産の基礎知識や世界遺産条約について説明したり、世界遺産の抱える問題について自分の意見を論文にするもの。
論文!
もう30年ぐらい書いてない。
書ける気がしない。
世界遺産、結構覚えたし、ここで終わりにしてもいいかなあ。
だが世界遺産が私を呼ぶのだ。
紅茶を飲めばインドの「山岳鉄道」ってあったなあなどと思い出し、ベランダに出て毎朝富士山を眺めれば芸術の源泉に思いを馳せ、建物の柱を見ればムム?これはドーリア式か!?などと推測し・・・
こう書くとなんだか非常に面倒くさい人みたいだが、全部頭の中で考えていることだから誰にも迷惑をかけていない(はず)。
私の生活の中にいつの間にやら世界遺産がするりと入りこみ、気が付くと世界遺産のことを生活に結び付けて頻繁に考えている。
「ママはみんな世界遺産に繋がっちゃうんだね。」
とお嬢も言った。
そんな具合だから、家でも仕事でも子供たちに世界遺産の話は雑談としてよくしてしまうのだけれども、
あれ?これ、もしかしたら私が子供たちに世界遺産の話をすることで、「平和のとりで」が築けたりしないかな?
と最近思うようになった。
仕事以外でどのように子供たちに世界遺産を伝えたらよいかは具体的にアイデアがわかないのだけど。
だとしたらやっぱりマイスター試験を受けて、世界遺産アカデミーの認定講師になれるように挑戦すべき?
うん、きっとそうなのかも。
きっとそうだ、そうに違いない。
(と思いこむことにする)
そして世界遺産を学ぶ過程で思ったのは、世界遺産の説明を英語で(原文ママで)読みたいということ。また、外国の世界遺産を訪れた時に、言語的な不便を無くして海外へ出かけることのハードルを下げたいということからもやはり英語の勉強は必須だと思った。
なので、来年は世界遺産と英語の勉強を頑張り、英語がしゃべれる世界遺産マイスターになる!
子供たちの「平和のとりで」作りに貢献する!
あー言っちゃった(笑)
50になって夢なんて語るのは恥ずかしいけれど。
言霊ってあると思いたい。
これが私のかなえたい夢。
来年のいまごろ答え合わせしよう。