真夏に冷蔵庫が壊れるという地獄 その2
☆これまでのお話はこちら☆
数日後。
冷蔵庫の修理のおじさんがきた。
かくかくしかじか、と冷蔵庫(冷凍庫)の不具合をお知らせすると
「じゃあ、冷蔵庫の状況を見てみましょうか?」
と、おもむろにiPadを取り出して、冷蔵庫の基盤みたいなものと接続する。
なんでも冷蔵庫にデータが一週間分蓄積されていて
そのデータを見れば壊れているかどうか一目瞭然らしい。
わー、現代の冷蔵庫ってすごー。
おじさん(iPad?)の解析の結果、
「あ、一週間ぐらい前から壊れてますね~。」
淡々と告げられる。
おじさんにとってはこんなの日常茶飯事の一つなのだろう。
でも私にとっては一大事なのよっ!
と、おじさんの語り口調にちょっといらっとしてたところに
(完全におじさんとばっちり。)
おじさん;「たぶん、冷凍庫に冷気を送る三方弁が壊れてると思うのですが
そちらは取り寄せで一週間かかります。」
一週間!?
今日この場で直ると思ってたのに、更に一週間!?
おじさん;「とりあえず効果あるかわかりませんけど、基盤だけ変えておきましょうね~」
とのんびりとした雰囲気で基盤を変えるおじさん。
その横でがるるるるする私。
更にその横で「どうどう」と私をたしなめるお嬢。
冷凍庫のものが完全に溶けるのが先か?
私たちがいち早く中身を食べ尽くすのが先か?
頭の中で冷凍庫の中身早食い競争のピストルが鳴る。
On your marks.
Get set.
Go!
ゲームの火蓋は切られた。
それからの我が家の食生活は以下の通り。
コロッケ→フライドポテト→唐揚げ→牛丼→鰻
揚げ物もうイヤ…
ちょっと冷凍庫の中身が減ったところに生協さん再び来る。
チャーハン→お好み焼き→トマトクリームパスタ→白玉ぜんざい
よし!もう一息!
と思ったところにふるさと納税返礼品 牛肉登場。
冷しゃぶ→ビーフストロガノフ→肉豆腐
なんかさ、美味しい牛肉も見えない何かにせきたてられるようにして食べると美味しく感じられなくなるよね。
しかしこの試練をくぐり抜けたころ
ちょうど一週間が経ち、再びあののんびりおじさんがやってきた。
おじさん;「はーい。三方弁直しておきましたから。たぶん大丈夫だと思いますよ。」
みずたま;「あのもしも、もしもこれで直らなかったらどうなるんでしょうか?」
おじさん;「ああ、その時はこの冷蔵庫をセンターに持っていって修理にだすしかないですねえ。ご自宅ではもう直せないです。」
真夏に冷蔵庫なし?
考えられない・・・
なんの罰ゲームさ!
おじさん;「ああ、でも大丈夫ですよ!代替の冷蔵庫がきますから~」
ああ、そういう仕組み?
車を車検に出したら、代車が来るようなもんね?
オッケー、オッケー。
じゃあ万一センターに私の可愛い冷蔵庫ちゃんが修理に行っちゃっても
代わりの子がやってくるっていうわけね。
それを聞いて私は安心して我が家の冷蔵庫を眺めた。
その3へつづく。