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おしいれのぼうけんのススメ② 鈴木のりたけさん(絵本作家)
ことし刊行50周年をむかえる絵本『おしいれのぼうけん』。
「『おしいれのぼうけん』が大好き!」という各界でご活躍のみなさんの言葉をご紹介していく連載企画、第2回です。
今回ご登場くださるのは、絵本作家の鈴木のりたけさんです。
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『大ピンチずかん』『大ピンチずかん2』(小学館)、「しごとば」シリーズ(ブロンズ新社)、「ぼくの」シリーズ(PHP研究所)など、数多くの絵本を手がけてきた鈴木のりたけさん。
『おしいれのぼうけん』は幼いころに読み、強く印象に残っている1冊だそうです。
そんな鈴木のりたけさんの言葉をご紹介します。
わたしにとっての「おしいれ」は……
小さいころ、ひとりでお風呂に入って、上からフタを閉めて、真っ暗にするのが好きでした。ちゃぽちゃぽと水面を叩く音がちょっと不気味に反響します。ここが巨大な地底湖だったら。そんな想像を楽しんでいました。
その時のことを思い出して作ったのが『ぼくのおふろ』という本。わたしの場合、おしいれじゃなくて、おふろだったんですね。それはわたしにとって「おふろのぼうけん」だったわけです。おふろもおしいれも、ぞくぞくするような、全身を使って空想する感覚を私たちに教えてくれます。
よし、次は「ぼくのおしいれ」を描こうかな。
絵本作家・ 鈴木のりたけ
鈴木のりたけさんの『おしいれのぼうけん』にまつわるエピソード、なんと今回イラストに描いてくださいました!
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鈴木のりたけさんにとって想像をふくらませる場所だったおふろ。
そして、そこにあらわれる ねずみばあさん!
つめに火をともしたねずみたちもいますよ。
「おふろ」と「おしいれ」、どちらも閉ざされたくらーい空間だからこそ、イメージがどんどん広がっていくのでしょう。
誰にも自分にとっての「おふろ」や「おしいれ」があるのでないでしょうか。
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『おしいれのぼうけん』のさとしとあきらも、おしいれの中でいろいろなことを想像します。
はじめは穴のあいたおしいれの戸から、お昼寝をするともだちの様子をおもしろがって見ていたふたりですが、だんだんとこわくなってきます。
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さとしは おしいれの ひだりの すみは
みないことにしました。 そこの ベニヤいたの もようが、
まっくらやみの トンネルのように みえるからです。
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あきらは おしいれの みぎの かべは
みないことにしました。 かべの しみが、にんげんの
よこがおのように みえて、とても きみが
わるいからです。
ふたりの想像はどんどんふくらみ、不安は大きくなり……そしてねずみばあさんがあらわれます!
大冒険のはじまりは、おしいれのまっくらやみだったのです。
鈴木のりたけさん、心おどるすてきな言葉とイラストを、どうもありがとうございました!
「おしいれのぼうけんのススメ」、次回もどうぞお楽しみに。
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