算命学余話 #U21「足下崩壊を考える」/バックナンバー
我々人間は、地球という大地の上に足を踏ん張り、絶えずその重力を受けて生きているので、その存在の基盤は土の上にあると、算命学では考えています。子から始まる十二支は、算命学では時間を表していますが、その時間とは太陽の周りをめぐる惑星である地球に生じる四季の移り変わりであり、子を冬至と定めて、亥子丑が冬、寅卯辰が春、巳午未が夏、申酉戌が秋、というふうに十二支に四季を振り当てました。
一方、四季というのは太陽との位置関係により地上に暑さや寒さ、植物の芽吹きと繁茂、結実、冬眠といった作用を引き起こすため、これを五行に当てはめて、最も暑い夏を火性地、反対の冬を水性地、その中間である春分と秋分を頂点にそれぞれ木性地、金性地とし、それぞれの性質が強い季節・場所として認識しています。
四季は四種類、五行は五種類。五行に一つ足りない四季には、土性がないかのように見えますが、最初に申し上げた通り、我々の住む世界は地上を基盤に構築されているので、土性は実は一年中存在しているのです。では十二支のうち、どこに土性を滑り込ませるかという段になって、算命学の創始者たちは、ひとつの季節に割り当てた3つのアイテムのうち、最初と真ん中は勢いが強いとしてそのまま残し、衰退に向かう最後のひとつを土性に振り当て、次の季節へと繋げる季節の変わり目、調整役としての機能を見出したのです。従って、それぞれの季節の最期の十二支である「丑、辰、未、戌」は土性であり、四季に満遍なく配置されることとなりました。
前回の余話では、昨今多発している土砂災害に絡めて水と土の関係を考えてみましたが、今回は、自然災害として恐れられる土砂災害を人間の宿命に当てはめたとき、算命学はどういう見解でいるかという点について、話を進めてみようと思います。一部、格法と守護神法の話に触れます。
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