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算命学余話 #U49「鳳閣星中殺と玉堂星中殺」/バックナンバー

 前回の余話#48玄では時代を大局的に眺めた考察に話が及びましたが、その前の#41に既に伏線を張っており、両方読まれた方には算命学が究極的に人類史を総括し得る可能性についてぼんやり思いを馳せることができたのではないかと思います。算命学は歴史を先読みする力があるらしいことが上手く伝われば良いのですが、残念というか当然というか、これらの回の読者数は具体的な鑑定技法を紹介した回よりずっと少なかったので、算命学の学習者の多くが求めているテーマではなかったのだなと改めて感じました。

 算命学の技法を解説する書籍は本屋にも置いてありますから、当余話ではそうした書籍があまり触れない思想的側面の紹介に重点を置きたいところですが、このところ宇宙と仮説の話ばかり続いた感も否めないので、今回は具体論に話を戻して十大主星の中殺現象を採り上げます。#43~45の3回に亘って十大主星中殺のうち6種類を、総論ではなく一側面をピックアップする形で解説してきましたが、その後残りの4種類の解説を待ちわびている人もなきにしもあらずなので、その期待に応えるべく、今回はそのうちの2種類である鳳閣星中殺と玉堂星中殺を論じてみます。
 鳳閣星と玉堂星は、お騒がせ星である調舒星と龍高星のペアとは対照的に、2つ並んで議論されることは稀です。しかしどちらも火性・水性という縦線に属し、精神世界の住人であることに変わりはありません。調舒星と龍高星が極端な精神性偏向のため自己制御困難な状況に陥りやすいのに対し、鳳閣星と玉堂星は一般に穏やかで、精神制御が比較的うまく、老成した落ち着いた雰囲気をまとっている人が多いです。しかしこういう人ほど中殺を受けると豹変し、その落差で周囲を驚かしたりするのです。というわけで、何かと注目を調舒星・龍高星に奪われがちなこれら大人しい両星を、中殺でつついて裏の顔を探ってみたいと思います。

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