算命学余話 #R13「死刑を考える」/バックナンバー
作家の故夏樹静子は執筆活動たけなわの壮年期に突如原因不明の病に罹り、仕事をやる気は満々なのに体が言うことをきかないという状態に長期間陥ったそうです。方々の病院へ通いあらゆる治療を試みたけれども効果がなく、最後に辿り着いた医師がとうとう突きとめた病名は「疾病逃避」。ひと昔前の話なので今日の病名とは違うかもしれませんが、いわゆる心身症のひとつで、心と体の乖離が進んだ結果として体が動かなくなる精神性の病でした。やる気の出ない人を十把ひとからげに鬱病と診断する今日の習慣が広まる前の