算命学余話 #U47「墓殺格と土性を考える」/バックナンバー
詩人レールモントフが自身の分身として生み出したペチョーリンの名は、ロシア文化史の中では破滅型の人間として形容詞になっているほど有名です。若く美しく文武に優れた青年将校であるにも拘わらず、その才能を社会のために活かす場もなく鬱屈とし、結果的に放蕩や暴力に走って夭折してしまう。社会の円熟期であった19世紀初頭のロシアが生んだ時代の犠牲者ともいうべき人間タイプのペチョーリン、つまりレールモントフは、もう少し前のナポレオン戦争や百年後のロシア革命といった動乱時代に生まれていた方が、