2024年もブックサンタになった話
タイトルの通りです。
ブックサンタという制度の紹介と、それに参加したよという報告とか感想を色々書いていこうと思います。
ブックサンタって何?
簡単に言うと「新品の本を寄贈して困窮した環境にいる子供に届けようぜ」ってプロジェクトです。
NPO法人「チャリティーサンタ」が主催していて、300超の子ども支援団体および全国の書店と提携して寄贈された本を子供たちに届ける、という仕組みになっています。
詳しくは公式HP(https://booksanta.charity-santa.com/)やTwitter@charitysanta14、Instagram@charity__santaを見ていただければ。
なぜ参加しようと思ったのか
実は今年が初めてではなく去年も参加していました。
理由は忘れましたが、私自身本好きなのと、子供には無条件で幸せでいてほしいな…という漠然とした願いがあるところにこの活動を知ったのが参加理由だったと思います。
参加方法も難しくなく、HPから本を選ぶか書店で本を購入して「ブックサンタで寄贈します」と言うだけなのもハードルが低くて良かったと思います(去年は前者、今年は後者を使いました)。
選んだ本
毎年不足しているらしい「小学校高学年向け」の本を選ぶことにしました。逆に幼児向けの絵本などは余ってるらしいです。
はじめは私が小学生のころに読んでいた『ダレン・シャン』『ハリー・ポッター』『デルトラクエスト』あたりから選ぼうかと思ったのですが、ふと「この辺の本って今の小学生にウケるのか?」という疑問がわき、ちょっとリサーチすることにしました。といっても「第4回小学生がえらぶ!こどもの本総選挙」というサイトの6年生ランキングを参照しただけですが。
色々考慮した結果、何度も読めて誰にでもわかりやすく面白さが伝わりそうな『5分後に意外な結末』シリーズの『赤い悪夢』『青いミステリー』を寄贈することにしました。私も初めて知ったシリーズなのですが、「星新一」といえば伝わるでしょうか。あれをもっと現代チックにした(マッチングアプリなんて言葉が出てくる話もありました)、しっかりとオチのある短編集です。パラパラと立ち読みしたのですが結構面白い。今度自分用にも買おうかな。
前述したランキングがどれだけ通用するかは疑問だったのですが、書店に行ってみるとここに載っている本を立ち読みする小学生がちらほらいたので信頼性は高いと思います。これから参加される方はこういう本の中から選ぶのがミスマッチが少なくていいのではないでしょうか。
参加してよかったこと
単純に良いことしたなって自己満足は得られました。
それだけかいって言われそうですが、こういうのって自己満足を原動力にするくらいが健全だと思いますし良いんじゃないでしょうか。少なくとも幼少期の私ならこういう制度で恩恵を受けられるなら喜びます(別段困窮した環境にいたわけではないですが)。
あとイマドキの小学生の本について詳しくなれたのは面白かったです。最近の小学生ってすごくいい本に囲まれてるんですね。先にも書きましたが、候補となった本は大人の私が読んでも十分楽しめるものばかりでした。
何より本っていいですよね。いい本というものは一度読んだものでも再読に耐えられるものですし(今回もそういう視点で選定しました)、「自分の所有物」が増えることで得られる自己肯定感というものもあると思います。いくつになってもプレゼントというものは嬉しいものです。
ブックサンタ、楽しいよ
ダラダラと書きましたがこれが一番言いたかったことです。
見ず知らずの小学生のために本を選ぶのって知らない世界を広げられてすごく楽しかったです。
同時に、こうした形での支援の難しさを感じました。実際ブックサンタでも寄贈される本の対象年齢が偏っていたり、ついつい寄贈側の思い出の本を送っちゃってミスマッチが起きたりと一筋縄ではいかないようです。
それでも本という一生の趣味になり得るもので、苦しい環境に置かれている子供や、その子供に対して申し訳なさを感じる保護者の皆さんを少しでも幸せにできるのなら、それは素敵なことじゃないかなと思うのです。