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お砂糖ひとさじの往復書簡

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千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット、お砂糖ひとさじの往復書簡。ほのかに甘くて儚いものやことを形にします。 instagram: @osatouhitosaji
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#日記

「お砂糖ひとさじ」とは?

※2023年10月16日更新 お砂糖ひとさじは、千田あすかと堂坂由香のエディター2人の雑誌編集者ユニット。「ほのかに甘くて儚いものやことを形にする」をコンセプトに、ZINEの発行やインスタマガジンの運営、ブランドのコンテンツ制作などを行なっています。 はじまりはnoteの往復書簡からたとえばそれは、海外の素敵な風景が出てくる映画。または、自分の体になじむランジェリー。または、お気に入りのティーカップに淹れた朝一杯の紅茶。そんな、日々の生活を少しだけ良くしてくれる自分だけの

女子の“カスタマイズしたい欲”、さく裂中

日本では10連休がスタートしたね。 こちらに来て、日本のテレビを観ていないから全然イメージがわからないけれど、改元ってどんなムードなのかな。 由香が前回書いてくれた、ある百貨店の婦人服フロアで半数以上のお客さんがパーソナルスタイリストをつけているという話、すごく驚いたと同時に、新しい時代を感じたよ。 もちろん、私たちが個々に好きなものを選び取る力を身に着けるというのは大前提で。 私も、自分でお気に入りを見つけたり、自分にしっくり来るブランドを見つけたり、着こなしを考えたり

身体がまとう、お洋服の美しさ

由香、前回の書簡、全然長いと思わなかった! ファッションについて語ろうとすると、本当に止まらないね(笑)。 ファッションについて考えることは、編集者としてもはや仕事なのに、それでも趣味としてもちゃんと好きでいられるよね。 由香のミックス感、すごくわかる! 小学生のころから、そういうことを考えていたなんて、由香は本当に生粋のお洒落だね。 私も、お母さんが若い頃に着ていた服からスタートして、そこからヴィンテージのものが好きになったな。 全身鏡の前でひたすら、持っている服を組み

ファッション誌とアイデンティティ

由香、シンガポールは毎日暑い日が続いています。当たり前だね(笑)。 さてさて、雑誌の話、由香と今もう一度したかったからうれしい。 私はやっぱり雑誌がとても好きで、表紙を見るだけですごくワクワクするものであってほしいと、今も強く思ってる。 今、だいたい毎号買いたいと思ってしまうのは、『otonaMUSE』かな。写真や着こなしが素敵なのはもちろん、年齢的にもしっくりきて、個々のモデルやスタイリスト、ヘアメイクとか、それぞれの人たちのおすすめを信頼できる気がする。美容情報のペー

異国での生活がスタートしました

由香、時間が空いてしまってごめんね! シンガポールに着きました。異国で暮らしていく実感はまだあまり湧いていないけれど、これからどんな日々を過ごせるのか、とても楽しみ。 これまでも、国内では都内や地元、いろいろと引っ越しをしてきたし、私の父も転勤族だったから、子どものころから引っ越しは慣れているけれど、海外に住むのは初めてだし、強制的に自分を変えられるいいきっかけな気がしています。 最近、ちょっと惰性で日々を送っている感じがしていたから…。 異国と言ってもシンガポールは、

フリーランスへようこそ

由香、フリーランスへ、ようこそ(笑)。 社員編集者とフリーランス編集者の違い、私はあまりきちんと考えたことがなかった(私は、しっかりと意志をもってフリーランスになったわけではないから)けど、確かに由香の言う通りかも。 社員編集者は管理職的な、予算管理や進行管理、スタッフのマネージメントのような部分が求められることが増えるよね。でも、私もその部分は、実際にはそんなに好きな業務ではない(笑)。 やっぱりモノを作る楽しさみたいな、そういうのを仕事にできたらいいなと昔から漠然と

優等生気質ってなかなか抜け出せなくて…

平成が終わるって、今年はなんだか世間がセンチメンタルになってて、確かに私もそんな気分に引っ張られてた。でも、自分史と年号がぴったり重なるわけでもないしね。 ただ、平成の最初のころ=90年代は、カリスマがいた時代で、というか「カリスマ」が存在し得た最後の時代だったよね。 ロンバケをみんな観てて、ミリオン越えCDがバンバン出てて、そんな時代だった。 SMAPが解散して、安室ちゃんが引退して、小室哲哉も引退して、私たちの青春期のカリスマたちがいなくなっって、本当に平成が終わっちゃう

カリスマじゃなくていいんだよね

由香のご両親の若い頃の話もとても素敵! デニムやオーバーオールを着ていた、当時の若いカップルのイメージがすごく鮮烈に浮かんだよ。 私は、村上春樹が自身の若い頃を書いたエッセイが好きなんだけど、そんなイメージだな。私たちの親世代=70年代の若者は、きっとそれまでの世代と違って、デニムを着続けたり、上の世代の常識を排除したりして、若者であることを長めに楽しめたんじゃないかな…となんとなく思うの。 私たちは、そんな時代よりももっと、永遠のモラトリアムかもしれないけどね(笑) 由香