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カリスマじゃなくていいんだよね

由香のご両親の若い頃の話もとても素敵! デニムやオーバーオールを着ていた、当時の若いカップルのイメージがすごく鮮烈に浮かんだよ。
私は、村上春樹が自身の若い頃を書いたエッセイが好きなんだけど、そんなイメージだな。私たちの親世代=70年代の若者は、きっとそれまでの世代と違って、デニムを着続けたり、上の世代の常識を排除したりして、若者であることを長めに楽しめたんじゃないかな…となんとなく思うの。
私たちは、そんな時代よりももっと、永遠のモラトリアムかもしれないけどね(笑)

由香がアップしてくれたミモレの記事を読んだよ。
由香も言う通り、編集者って裏方気質なんだよね。特に、周りには個性の際立つ、カメラマン、スタイリスト、ヘアメイク…、そして驚くほど美しいモデルがいて、私は「自分には、特別な才能はないよなー」とずっと思ってきたの。
でも、ミモレの記事を読んで、少しわかったことがあった。
ウェブメディアの場合、特にそういう傾向があるのかもしれないけど、誰もがその足元に屈してしまうような”才能あふれるカリスマ”しか、表に出られないわけではないんだよね。
自分なりのちょっとした個性やちょっとした特技を思い切って外に出してみることで、思いがけず、それを認めてくれる人がいたり、それが仕事につながることがあったりするんだよね、きっと。

由香もさっそく、インスタに何気なくUPしていたイラストから、お仕事の依頼が来たりしていて、本当にすごい!! 可能性って限りないなと思うの。由香自身も気づいていなかった才能が、人に必要とされて評価されているんだもんね。

それに、これまで編集者として、他者の才能を見てきた中で思うのは、やっぱり、自分の得意分野や好きなことを表に出してはっきり伝えてくれる人のほうが、お仕事をお願いしやすいな…ということ。

ただ、私も由香と同じく、自分を見せる、さらけ出すことに気恥ずかしさや抵抗はあって、「こんな大したことのない自分が表現するものを、誰が見たいのか」「誰かに笑われてしまうんじゃないか」というような思いは、やっぱり消えない……。
世代のせいなのか、教育のせいなのか、職業病なのか、「表に出るのが恥ずかしい」という感覚がしみついてしまっているけれど、こういうのってどこから来てるんだろうね。


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