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ピラミッドは「ファラオの墓」なのか?
ベスビオチャレンジ
「問題解決の鍵はオープンにすること」しかし、なかなかオープンになりません。なぜならそこには「既得権益」という隠された存在の甘い汁が存在するからでしょう。
そんな中で、「既得権益」を手放してオープンにすることにより問題が一気に解決した事例がでました。それがベスビオチャレンジです。
皆さんイタリアの古代都市ボンペイはご存知ですよね。悪帝と呼ばれるネロの治世にベスビオ火山の噴火により消滅した都市です。(もっとも、ネロ悪帝説も怪しいですが、そこは触れません)
**ポンペイ (Pompeii)**:
- ポンペイは、古代ローマ時代に栄えた都市で、現在はナポリの近くに位置しています。紀元79年、ベスビオ火山の大噴火によって火山灰と岩石がポンペイを覆い尽くしました。この現象によって都市は壊滅的な被害を受け、ポンペイは長い間忘れられていました。
- 18世紀になり、ポンペイの遺跡が発見され、それ以降、考古学的な発掘が行われ、古代ローマの生活や文化が保存されていた状態で明らかにされました。ポンペイは今日でも観光地として知られ、その遺跡は世界遺産に登録されています。
そのボンペイ遺跡でベスビオ噴火の遺物であるパピルスが残っていたようです。しかし、開くことができずなかなか解読が進まなかったようです。
発見から275年、全く進捗がなかったそうだ。
ところがそれを2023年3月に公開開始。
すると10月にはなんと単語の解読ができるようになったのだ。
専門家が寄ってたかっても何も進まなかったものが、わずか半年で大きく全身したのだ。
ここで言いたいことは専門家達がずっとクローズドされた世界でいたことである。これも「既得権益」なのだろうか。
それとも自分たち以外にわかるはずがないという利己心なのだろうか。
邪馬台国問題も解決してしまったら研究費が下りなくなるという話もある。実際そういうところもあるのであろう。
聖書と贖宥状
昔より「文字」は特権階級のものであった。
それ故に「既得権益」が蔓延った。
カトリックの聖職者でも同様だ。彼らは「贖宥状を買って現世の罪を捨て去ることで天国に行ける」とキリスト教徒に告げた。
しかし、それは「大嘘」である。
キリスト教は「予定説」の宗教である。全てを神が決めるのである。
よって死後に天国に行けるか、地獄に行くかはわからないのである。そんな中で「知恵の働く」聖職者が言うのだ。「天国に行きたいのであれば、罪を白状して、贖宥状を買って赦しを得なさい」と。
キリスト教徒が「天国に行くか、地獄に行くか」という人生の大問題においては現世の行いは関係ない(予定説だから)。なので「贖宥状」を買っても何の意味もない。だが、多くの民が「来世利益」を願って贖宥状を購入したのである。
現世しか見ない日本人からしたら何で買うんだろう?となるのでしょうね。
上記のような行為を批判したのがマルティン・ルターでありカルバンである。しかし、彼らの前にも同様の批判をした人達はいた。しかし、潰され彼らは異端とされた。
しかし、ルターらはタイミングがよかった。
それはグーテンベルグの活版印刷が世に出回ったからである。これにより「ラテン語」しかなかった聖書が各国の言葉で展開された。
まさしく活版印刷は「ゲームチェンジャー」となったのだ。
ここで言いたいことは活版印刷の凄さではなく、「既得権益」等により既存上級知識は隠されて公開されないということだ。
ピラミッドの謎が解明されない理由
前置きが長くなりました。ピラミッドに関して触れていきます。
古代の歴史家ヘロドトスが「歴史」を書いたのが2,500年前。(BC440年頃)
俗に言う「クフの大ピラミッド」が建設されたのが更にその2,100年前。(BC2550年頃?)
ヘロドトスはその著書の中でピラミッドを
・ファラオの墓
といい
・奴隷を酷使して作らせた
と書いた。
しかし、今日後者は否定派が圧倒的多数だ。
「農閑期の失業対策としての公共事業」だったというのが大方の見方だ。
では「ファラオの墓」というのはどうなのだろう。
日本人研究者の吉村作治先生はピラミッドを「ファラオの墓」ではなく、「宗教施設」であると言います。
理由としては
・1人のファラオが複数個作っていることもある。
(墓であれば1個でいい)
・エジプトは古来より地下埋葬。
(ピラミッドに埋葬だと地上埋葬となる)
・当時のエジプトの技術では短期間では作り得ない?
(当時のエジプトは鉄がなく石灰岩をきれない、在位20年相当では無理。かつ、農閑期だけに限れば尚更だ)
が挙げられる。
では何なのか、なんのために作ったのか。
それはわからないというのが井沢元彦氏である。
エジプト王家の死生観や秘術・呪術は伝承されていない。
当時のエジプトは「ヒエログリフ」という文字があった。
文字があったのにもかかわらずあえて残さなかったのは「伝えたくなかった」「隠したかった」からであるとする。
要はカトリックの聖職者のように「知られたくなかった」からである。
王家秘伝の何かがあったに違いない。
個人的なピラミッドに関する意見
あくまでも個人(研究者でもなんでもない)の願望としてはクフ王の時代よりも遥か前の超先史時代の遺物であって欲しい。
というか、石は年代判別ができないのにどうやってクフとかメンカウラーのピラミッドとして比定しているのであろうか。
大林組は現代であれば、古墳建造やピラミッド建造に何年かかっていくらかかるとか出してくれるからおもしろいですね。