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勝手にベスト5。宮部みゆき~時代小説編~

 泥棒猫です。

 宮部みゆきといえば時代小説。時代小説といえば宮部みゆき。と言い切ってしまっていいでしょう。泣けてほっこりして、ちょっと怖い話もあり。いいですよね。今回は時代小説の中で私のベスト5!


孤宿の人

 丸亀藩がモデルらしい、小さな藩の物語。時代小説でここまで号泣したことはないほど泣いた。

 ストーリーがすごく好きなわけでも、登場人物の中にお気に入りがいるわけでもないのに。

 でもこれ読んで泣いてしまう、というレビューが多いのも頷ける。


天狗風

 お初というヒロインのシリーズがあり、その中で一番好きな話。猫も出てくるしね😊

 時代小説であり、異能者のお話。宮部みゆき、本当に上手い。

 私はヒロインお初の兄嫁が好きです。すごくいい女。美人なだけでなく、とても賢く愛される人だなぁと、そんな描写。

 そして食べ物がとても美味しそう。


本所深川ふしぎ草子

 江戸の七不思議を題材にした短編集。

 どれも珠玉の話なんだけど、片葉の芦と、足洗い屋敷が特にいい。人って、自分だけの解釈をしてしまうよね。そしてそれを心の支えにして生きてきて、勝手に裏切られた気持ちになるときがあるよね。

 でもそれで良かったと、それさえ感謝できる時がくるよね。

 ‥といろいろ考えさせられた。


おそろし

 今も続く、三島屋シリーズの一作目。

 不幸な事件で婚約者を殺され、自らも罪悪感を背負ったおちかが、ふとしたきっかけで、不思議な話の聞き手になる。

  不幸に巻き込まれるのは自分だけではなく、人にはそれぞれ、話せない事情を抱えていることを知り段々と歩き出すヒロインが健気でいい。


お文の影

 ぼんくらシリーズの政五郎親分、三島屋シリーズの悪童たちが出てくるなど、なかなか豪華な短編集。もちろん、これだけ読んでも大丈夫!

 個人的に「博打眼」が気色悪っ!って感じで、可笑しみがあって好き。

 表題の、お文の影は切ない‥。


 三島屋シリーズは今も新聞で連載中で、母も姉も、そして私も、毎日楽しみにしている。連載で読んでも本として出たら買っちゃうんだよね。


 全作品を必ず読まなきゃ!という作家がリアルタイムでいる幸せ。

 早く次が読みたい。


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泥棒猫/ing ing ing
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