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耳鳴り潰し239(大江健三郎の新作の夢、何もしてない日、二度寝で読了)

 ほぼ何もしていない日。体調がどうとか、休むために、とかではなく、やらなければならないこともあるし、動いた方がいいのに、何もしなかった日。

 なので、今朝見た夢の話を書く。大江健三郎の新作が出た夢。本屋で見つけて手に取ると、発行年は2025年になっていた。「素晴らしき日々」とかそんな題名。

 フィンランドかそこらの、北極に近い国が舞台。白夜の国。そこでの講演に招かれた作家の話と、その国で暮らす少年の話が交互に繰り広げられる。作家に暗殺の手が伸びるのだが、講演の時間が一部変更になる前の、古いパンフレットしか持っていなかった暗殺者は、遅れてやってくる。作家の弟とその友人に返り討ちに遭う。一方、少年には歳の離れた妹がいるのだが、白夜ゆえに、もう夜遅い時間なのに気付いておらず、家に帰らずに海で泳ぎ続けている。少年は現在同時に三十人の女性と付き合っており、そのことで頭がいっぱいで、妹の帰りが遅いのに気付いていない。

 それぞれにクライシスが迫りながら、どれもが危ういところで止められているような、そんな話。

 何故か巻頭に、高校生向けの読解問題のようなものがついている。私は途中まで読んだところで起きてしまうが、まだ読みたかったので二度寝すると最後まで読むことができた。何気ない描写やチョイ役の人物にも全て何かしら意味があるのだ、という注釈もあった。

 
 何もしてないような日だからこそ、日々のルーティン執筆でどうにか生き延びている、ともいえる。頻繁に届く「みんなのフォトギャラリー」の使用通知も救いになっている。こういう一日を過ごしてしまわないように、日々の記録をつけているのだともいえる。

 今日の一枚「何もしていない日」

床にヤカンを置くんじゃない


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泥辺五郎
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