UIデザイン改善、デザインレビューで見つける最適解
デザインレビューって、なんか緊張しませんか？
「これ、どう思いますか？」って聞くの、意外と勇気がいるし、フィードバックが来るたびに「うっ」となることもあります。特に自分がこだわって作った部分に対する指摘は、つい身構えてしまいがちです。
でも、そもそもデザインレビューって、「誰が正しいか」を決める場ではなくて、「どうすればプロダクトが良くなるか」を考える場です。これをちゃんと理解しておくと、レビューを受ける側も、する側も、より建設的な時間にできるはず。
なので、デザインレビューの目的ややり方を整理して、チーム全体で共有しておくと、心理的な負担も減り、より良いアウトプットにつながりやすくなります。
デザインレビューはコスパの良い施策
デザインレビューって、めちゃくちゃコスパがいいんですよね。
ちょっとだけ人の時間をもらってフィードバックを受けるだけで、自分では気づけなかった改善点が見えてくる。しかも、そこで方向性のズレを修正できれば、後々の手戻りも減る。
一人で考えてると、どうしても迷子になりがちだけど、定期的にレビューを挟むことで「あ、こっちでよかったんだ」って気づけるんですよね。結果として、より良いデザインにたどり着きやすくなる。コスパ、最強です。
デザインレビューは共創の場
デザインレビューは、単にデザインを「チェック」する場ではなく、チームで一緒に作り上げるためのプロセスです。
とはいえ、レビューって心理的な負荷がかかりやすいもの。だからこそ、最初に「なぜレビューをやるのか？」をチームで共有しておくことが大切です。
例えば、
より良いデザインを作るため
チーム全体の認識をすり合わせるため
ユーザー体験を向上させるため
こういった目的を明文化しておくと、「ダメ出しされる場」ではなく、「みんなでより良いものを作る場」だと認識しやすくなります。
デザインレビューの作法
デザインレビューは、「より確実性の高いデザインをつくるための場」です。だから、レビュワーもレビュイーも明確な目的を持って参加することが大切です。特に、レビューを依頼する側が意識しておくといいポイントを挙げてみます。
相手の時間を使っていることを意識する（お願いする側は、なるべく簡潔に！）
どの箇所をレビューしてほしいか明記する（「全部見てください」はNG）
逆に、どの部分はレビュー不要かを明記する（全部フィードバックされると混乱する）
後出しのフィードバックは負荷になることを意識する（「やっぱりここも！」はできるだけ避ける）
レビュー受付の締切を決める（「いつまでに」フィードバックが必要か明確に）
フィードバックの反映強度を事前に決める（例：PO・PdMは強、CSは中、デザイナー・エンジニアは場合による）
フィードバックの優先順位を決める（クリティカルな問題、重要だけど影響は中程度、軽微な調整など）
また、意見に振り回されすぎたり、多数決で決めるのではなく、それぞれがプロとしての視点を持ち、「最適なデザイン」を導き出すことが重要です。
デザインレビューの2つのパターン
デザインレビューには、大きく分けて2つのパターンがあります。
デザイナーがデザイナーに依頼するレビュー
デザインシステムを維持するためのレビューです。具体的には、こんな観点でチェックします。
正しいコンポーネントを使用しているか？
トーン＆マナー（トンマナ）が統一されているか？
不要な新規コンポーネントを作成していないか？
デザインの統一性が取れていないと、長期的に管理の手間が増え、開発や運用の負担が大きくなります。なので、早めにレビューをして、整合性を確保しておくのが吉。
最近はAIツールを使って、デザインの一貫性チェックやコントラスト比、アクセシビリティを事前に確認することもできます。AIを活用しつつ、人間の目で最終調整するのが良いですね。
デザイナー以外がデザイナーに依頼するレビュー
PdM、エンジニア、CSなど、デザイナー以外のメンバーにもUIデザインをレビューしてもらいます。これにより、「実用的で、顧客視点に立ったデザイン」になります。たとえば、
デザインが要件を満たしているか？
顧客目線で違和感のないデザイン・文言になっているか？
実装可能なデザインになっているか？（エンジニア視点）
UIデザインは見た目だけではなく、ビジネス要件や技術的な制約とも関わっています。多角的な視点でレビューを受けることで、より精度の高いデザインが実現できます。
また、AIを使ってテキストの読みやすさや文言の適切性をチェックするのも有効です。事前にAIで基本的な問題をクリアしておくと、人間のレビューの負担を減らせます。
レビュー依頼時のテンプレート
レビューをスムーズにするために、こんなテンプレートを使うと便利です。
【レビュー依頼】
■ 背景・目的
（このデザインが何のためのものか、簡単に説明）
■ レビューしてほしいポイント
（例：レイアウトの一貫性、ユーザビリティ、コンテンツの適切性など）
■ レビュー不要な部分
（例：カラーや細かいビジュアル要素など、現段階では議論不要な部分）
■ レビュー受付締切
（例：◯月◯日 ◯時まで）
■ その他
（補足情報や、参考にしてほしい資料など）まとめ
デザインレビューを単なる「指摘の場」にするのではなく、「プロダクトを前に進めるための協力の場」として活用することが、より良いプロダクトづくりにつながります。
結局、デザインレビューは「チームでより良いものをつくるための場」なので、意見を言う側も、受ける側も、ポジティブなマインドで臨むのが大事ですね。
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