読書メモ『彼女たちの部屋』

パリにあるこの建物をめぐる、救世軍の闘士(100年前、実在の女性)とエリート弁護士(現在、架空の女性)の物語です。救世軍の闘士は、戦争、差別、DV、貧困で傷つき、虐げられた女性たちが暮らすこの施設を設立するために自分のことは全く顧みず、途方もない闘いを始めます。一方、エリート弁護士ソレーヌは、ある出来事をきっかけに「燃え尽きて」しまい、治療の一環として勧められてこの施設にボランティアにやってきます。

はじめて知ることも多く、また、先がどうなるのか気になって、一気に読みました。でも、正直に言うと、物語に引き込まれるという感じではありませんでした。エリート弁護士とあまりに立場の違いすぎる女性たちがそんなにうまく関係を築けるのかなという点に引掛かってしまったのです。

私には『女たちのテロル』の方がずっと良かったです。



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