【高コスパ】おすすめミニPC5選・2025
まえがき
ミニPCが安い。
2025年、ミニPCが安いです。かなり安価でコスパが異常なので、コスパ厨気質な自分としてはいても立ってもいられず、おすすめモデルを紹介する記事を書くに至りました。
自分が実際に買って使っているものに関しては使用感も書きましたので、皆さまの買物の一助となれば幸いです。
※この記事は2025年1月時点の情報です。ミニPCの製品サイクルが思いのほか長く、1年くらいは陳腐化しない気がしていますが、いずれにせよ記事の公開から時間が経っている場合は状況が変わっている可能性があることに注意してください。
初めて「PC欲しいな」と思ってこの記事に辿り着かれた方へ
安くていいPCが買える素晴らしい時代ですが、これだけは押さえておきたいという選び方のポイントを書いておきます。
中古は避ける
現状、どの価格帯でも「中古でPCを買う」こと自体があまりおすすめできません。安くていいものが新品で買えるので…。
特に1〜3万円台で考えているという場合、「i5」や「i7」という表記に釣られてしまいがちですが、この価格帯では世代が古い場合が多く、十分な性能ではありません。低価格なPCが欲しい場合、IntelのエントリーCPU「N100」等を搭載したものを選びましょう。
旧世代Celeronモデルに注意
低価格帯でのおすすめCPUは「N200 / N150 / N100 / N97 / N95」です。
同じNでも、N4000やN4120、N5100などは旧世代のエントリーCPU(Celeron)になります。当時はいいCPUだったんですが、いまとなっては性能面でかなり劣るので、あえていまこれらを選ぶ必要はありません。
ノーブランド品・激安中華品に注意
電源周りがいい加減だったり、国内技適未取得だったり、Windowsが正規のライセンスでない場合があります。
今回とりあげたMINISFORUM、GMKTec、CHUWIの製品はそのあたり比較的安心して使えるかと思いますが、その他の中華PCを購入される場合には充分ご注意ください。
以上を踏まえて、実際におすすめのモデルを紹介していきます。
①MINISFORUM UM760Slim【おすすめ】
・AMD Ryzen 5 7640HS (Radeon 760M)
・16GB RAM (DDR5-5600MHz)
・1TB SSD (PCIe4.0)
セール価格で5.5万円。 自分でも一台買って使っています。「ある程度ちゃんとしたWindows PCがほしい」という人に全方位的におすすめできる、いま個人的に一押しのミニPCです。
ZEN4世代の「Ryzen 5 7640HS」という、ややマニアックなAPUを搭載しています。現状このAPUを積んでいるモデルを他に見たことがない。クリエイティブにもライトゲーミングにも使えるパワーを備えつつ、オーバースペック過ぎない絶妙な性能のAPUです。
6000番台のRyzen 7ともいい勝負するんですよね。さすがにマルチコア性能では劣りますが、その他はグラフィック性能含めだいたい勝ってる。
内蔵グラフィックスはRDNA3のRadeon 760で、これは強めのミニPCやポータブルゲーミングPCで主流のRadeon 780の8がけくらいの性能を有しています。前世代、RDNA2の上位モデルであるRadeon 680より高性能なので、ライトゲーマーには不満のないスペックです。
加えてPD65Wで駆動するので持ち出しが容易い、静穏設計でファンの音が気にならない、ミニPCの草分け的なメーカー製なので安心感があるなど、万人におすすめしやすい要素が揃っています。
迷ったらこれを買っておけばOKです。過不足なく十全に動きますし、動作音もめちゃくちゃ静かでおすすめ。
質実剛健な、非常に渋い一台です。
②GMKtec NucBox G2 Plus
・Intel N150
・12GB RAM (DDR5-4800MHz)
・512GB SSD (SATA)
セール価格で2.2万円。性能はそこそこでいいので、とにかく安くて実用的なPCがほしいという人向け。
同じGMKTecでもっと安いモデルもあるんですが、そちらはメモリが8GBなので、いまから買うならメモリを12GB積んでいるNucBox G2 Plusのほうがいいと思います。12GBあれば概ね事足りる。
N150という新しいCPUを搭載していますが、中身はほぼN100ですね。N100って本当に革命的で、コスパが素晴らしいCPUです。
自分もCHUWIのノートPCを中心に散々触りましたが、数年前のハイエンドノートくらいの性能はあるので、使うツールをきちんと絞ればクリエイティブ用途にも全然使えると思います。昔はN100以下のスペックのPCで制作していた訳だしね…。
もちろんゲームには不向きですが、そうは言ってもグラフィック設定を「低」にすれば原神が動くくらいの性能はあります。割り切って、このPCで出来ることだけする!と考えられる人にはおすすめです。何にせよ超安い。
③GMKtec Nucbox K6
・AMD Ryzen 7 7840HS (Radeon 780M)
・16GB RAM (DDR5-5600MHz)
・1TB SSD (PCIe4.0)
セール価格で5.9万円。単純にCPU性能だけ見ると、この記事で紹介している中では一番コスパが高いと思います。もうコスパの暴力だろこれ。
ミニPCのトレンドを押さえた構成で、クリエイティブにもライトゲーミングにも快適に使用できます。留意点として、負荷がかかるとまあまあファンの動作音がするようです。廃熱は問題なさそうなのでそこまで気にしなくてもよさそうですが…。
メモリの増設にも対応しているので、32GB環境にしやすいのもいいですね。
④MINISFORUM UM870 Slim
・AMD Ryzen 7 8745H (Radeon 780M)
・32GB RAM (DDR5-5600MHz)
・1TB SSD (PCIe4.0)
セール価格で7.3万円。ワンランク上のクリエイティブ、ライトゲーミング用途に最適。静穏性も廃熱も問題なし。お金が出せるならこれを買っておけば間違いないという一台です。
こちらも前述のUM760 Slimと同じで非常に質実剛健なモデル。故に特筆することはあまりないんですが、これ以上のスペックとなると10万円を超えてくるので、ひとつの基準として押さえておくとよさそうです。
⑤Apple Mac mini (M4)
・Apple M4
・16GB RAM (ユニファイドメモリ)
・256GB SSD
Apple公式で9.4万円。身も蓋もないですが、化け物みたいなM4チップと実用的な16GBメモリを積んだ最新のMacが10万円を切っているのはコスパがいいとしか言いようがないです。コスパお化け。
WindowsではなくMacでいいなら、大いに選択肢に入ってくるモデルかと思います。
欠点としては後からメモリやストレージを増設できないこと。にも関わらず16GBメモリ以外のモデルはあまりコスパが良くないことでしょうか。下のAmazonのリンクはメモリ24GBモデルのものです。途端に高く感じる。最安モデルのコスパが光りますね。
USB-Cハブのすすめ
ミニPCを運用する際、高出力なPD充電に対応したハブを使って、USB-Cケーブル一本で運用するのがスマートでよいなと感じています。こちらのUGEREEのハブが一押しです。
HDMIで外部ディスプレイに出力。マウスとキーボード、オーディオインターフェースをUSB接続。給電用に100W対応のPD充電器を繋いでいます。このセッティングであればケーブル一本の抜き差しで気軽に持ち出せるようになりますので、ミニPCのメリットを最大限享受できます。本体にあれこれ繋いでいると持ち出すのが億劫になってしまいがちなので、頻繁に持ち出すならひとつあると便利ですね。
謎の顔がついていますが、すぐに慣れます。だんだん可愛く見えてくるのが笑える。
おわりに:ミニPC選びのヒント
以上、ミニPCを5つ紹介させてもらいました。
とりまとめると「予算3万円以内ならN100系、5万円以上ならRDNA3世代のRyzen搭載モデルがおすすめ」という結論になるかと思います。この中間の価格帯には5000番台の古いRyzenを搭載したモデルもあるんですが、メモリの規格が古かったりするのでいまから買うにはちょっと中途半端かも知れません。というか、UM760 Slimの存在が強すぎる。
前述の通り自分でもUM760 Slimを使っているほか、今回は紹介しませんでしたがCHUWIのLarkBox X 2023を使っています。
特にUM760 Slimは自宅でメインマシンとして使いつつ、XREAL AirやiPadをディスプレイにして出先で使ったりと、幅広く活用しています。据え置き運用をベースにしつつも、必要に応じて持ち出せるフレキシブルさが魅力です。
総じてミニPCは、メインにもサブにも気軽に導入できる、面白いフォームファクタだと思いました。