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【折りたたみ】iClever BK18を買いました

まえがき

前回、こちらの記事で「これはトラックパッド付きの MOBO Keyboardでは??」と予想して購入したiClever BK18ですが…

MOBOじゃない!!

いや、似通った部分は多々あるんですが、今回は総合的に「これはMOBOじゃない」と判断しました。やっぱりそんなうまい話はありませんね。

とは言え、これはこれで見所のあるいいキーボードだと思いましたので、MOBO Keyboard 2との比較を交えながら、実際に使ってみてのレビューをお届けしたいと思います。

なお、試用に使った端末は以下の通りです。

Windows:MINISFORUM UM760 Slim
iOS:Apple iPad Air (M2)
Android:Samsung Galaxy Z Fold 5


開封と外観

Amazonで購入し、すぐに届きました。
iClever製品は一時期、ヨドバシカメラなどの家電量販店でも見かけることがありましたが、最近はあまり見ない気がします。普通にAmazonで買うのが無難です。

付属品はこんな感じ。ポーチとスマホスタンド、説明書とUSBケーブルが付属します。特筆することはありません。

外観はこんな感じです。

一見、MOBOっぽくはあります。というか、折りたたみの機構と足を繰り出す仕組みは完全に同じですね。開くと自動で電源オンになる仕組みも同じ。

MOBOやサンワサプライと大きく異なるのは素材で、本機はプラスチック筐体です。見た目上はメタルっぽい丁寧な塗装が施されておりチープさは感じませんが、剛性感はないので注意が必要かと思います。

MOBO Keyboard 2とサイズを比較。

開いたところ。上が本機、下がMOBO Keyboard 2

本機の前モデルと思われるiClever BK08や、その同型OEMと思われるOwltechのOWL-BTKB6301TPが閉じた状態でMOBOより小さかったので、てっきり本機も同サイズだと思っていたんですが、早計でした。

縦幅は短く、横幅は長い

重ねてみるとわかりやすいですね。MOBOより横幅があります。
想定外でしたが、開いた時のキーボード部分が、11インチiPadの横幅とちょうど同じくらい。トラックパッド部分を右に出すように配置すると見た目のバランスも良く、これはこれでなかなかいい感じです。

軽くてえらい

重量は実測で212gでした。トラックパッドを積んでるのにMOBOより軽いのはえらいです。

キーボードは及第点

打鍵感は硬めかつストロークがやや深く、きちんと押さないと反応しないタイプ。カチャカチャ系の MOBOとは真逆の印象です。
なので、ある程度気をつけてタイピングしないと取りこぼしによる入力ミスが発生します。打鍵が速い人には向かないかも知れません。

キー配列は普通です。5段のよくあるUS配列で、変則的すぎるキー配置や小さすぎるキーはありません。普通に使いやすい。
個人的にはエンターキーとバックスペースキーが離れているのが少し気になりましたが、まあ許容範囲でした。

ちなみにWindows11では102レイアウトで使うのがおすすめ。「言語と地域」⇒オプションから設定できます。日本語/英語の切替は「Shift+Caps Lock」で、その他の記号はキートップのプリント通りに入力できます。

iOSでの日本語/英語の切替は「Ctrl+スペース」、Androidでは「Esc」です。
Windows、iOS、Androidにフル対応していて破綻がないのがいいですね。このサイズできちんとWin/Optionキーがあるのもえらい。

キーピッチは実測で14㎜です。個人的には通常の速度で入力できるギリギリのサイズ感。これより小さいと無意識で打つのが難しくなってきます。
欲を言えばあと1ミリ欲しかった。

トラックパッドはとてもいい

これまで、この手のキーボードのトラックパッドには散々がっかりさせられてきたので期待していなかったんですが、めちゃくちゃいいです。
ポインターの移動はスムーズで、ラグを感じることはありません。2本指でのスクロールも非常に滑らかです。
OSごとのジェスチャーも問題なく機能します。3本指まで対応していることを確認しました。

タップでのクリックにもばっちり対応しています。
WindowsとAndroidではデフォルトで対応しており、設定不要で使えました。ダブルタップで選択、2本指で右クリックになります。

iOSでは設定からトラックパッド→「タップでクリック」と「2本指で副ボタンのクリック」をオンにすることで同じように使うことが可能です。

スクロールに関しては、Windowsではマウス設定⇒「ダウンモーションで上にスクロール」、iOSでは「自然なスクロール」オンで一般的なマウスホイールと同様の挙動になります。自分のAndroid(Galaxy Z Fold 5)では設定項目がありませんでしたが、機種によっては「逆スクロール」など設定できる場合もあるかと思います。 

タッチパッドをテンキーにする機能も、思いのほか反応がよくて便利でした。おまけくらいに考えていたんですが、シーンによっては全然使えると思います。というかこんなにちゃんと使えるなら、数字の割り当てエリアをもう少し小さくして、四則計算記号も積んでほしかったですね。電卓代わりに使えたらより便利だった。

おわりに:ちょっと惜しいが唯一無二

いや、思いのほかいいです。
打鍵感が硬めなのと、キーピッチが狭いのがちょっと惜しいんですが、現状、折りたたみ型のトラックパッド付きキーボードとしてはベストに近いプロダクトだと感じます。少なくとも自分がいままで使ってきた中では一番いい。

トラックパッドがまともなのがデカいですね。
なんなら「キーボードがまともでトラックパッドが使い物にならない」というオチを想定していたので、ちょっと意外でした。逆にキーボードが足を引っ張っている。

おまけのテンキー機能も使い勝手がよく、これ一台でマウスもテンキーもとりあえずカバーできてしまいます。
荷物を極限まで減らしたい場合、充分選択肢に入ってくるだけのポテンシャルを持った、いいモバイルキーボードだと思います。

一方で、テキスト入力だけなら依然としてMOBO Keyboard 2が最良に感じます。圧倒的に打ちやすい。何も考えることがない。

場面によって使い分ける感じですね。
Windowsとの相性が特にいいように感じたので、出先でミニPCといっしょに使うならBK18のほうがいいなと思いました。
iPadはポインターの動作の癖が強いので、iPadと組み合わせて使う時はマウスなしでもいいんじゃないかと思う瞬間もある。悩ましいです。

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神宮カミト
いただいたお気持ちはコーヒー代となり、また次の記事となってこの世界を輪廻します。

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