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変わりゆく気持ち
こんにちは、konyujiです。空港の景色を見ながら、なにか気持ちが変わりました。大好きだったデュ·プレがかっこいいけれど、遠く感じ始めました。そして、シュタルケルの無理のない演奏と硬くならない音楽が、現在のわたしの目標となりました。
ピアノでわたしはアルゲリッチが大好き過ぎて、たくさん真似しました。持ってる技術はもちろん、音楽の方向性はまったく異なるのにもかかわらず。そして、ピリスも好き、けれど、それは憧れなのに畏怖にも似た気持ち。日本でのコンサートはずっと追っかけてました。楽屋の外で2分程度でしたが、ピリスと交わした言葉は宝物。今は目標としているピアニストはいません。目標ではなく、自分の中にある音楽を表現できるテクニックを磨くこと、ただそれだけです。
チェロでデュ·プレの弾き方はわたしには無理。わかってきました。これでもか!という音楽の確固たる表現も、水みたいにこんな感じもあんな感じもいいよね、とフラフラしているわたしの音楽とは違っていました。でも、今でもかっこいい!て思います。エルガーのチェロ協奏曲は、何回聴いても感動します。
今はなんでしょうか?ひたすらに深く柔らかい音色、シュタルケルの演奏は今までまったく何も思わなかったのに、硬い響きにならないチェロに心を掴まれました。
地震で壊れる前、日本家屋の縁側で寝転び、空を見るのが、わたしにとって幼稚園での緊張を緩める大事な時間でした。
緊張しやすい、これを認めて柔らかく生きていきたいと心から感じました。空も同じ景色は二度とありません。気持ちもそれでいいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。