調性〜明るい調と暗い調〜
ご無沙汰しています。
今日は「調」についてお話ししようと思います。
ハ長調やヘ長調、聞いた事ある方も多いのではないでしょうか?
でも実際それが何なのかは分からない…という方もまた多いでしょう。
今日は、そんな「調」について説明している動画の紹介と共に少し余談でも…と思っています。
西洋音楽史に残る有名な作曲家たちを初めて、多くの音楽家たちが24種類ある調性それぞれから連想する色やイメージを持っていた、なんて話もあります。
例えば、
・ハ長調
色は白。
基本調とよばれる。
素朴で自然、安定感をもたらす。
・ト長調
色は橙色。
明るく快活。
少年のイメージを持つ。
などなど…
私は、変ホ長調が好きです。ミのフラットから始まる調です。青空の調とも言われています。お洒落ですし、柔らかさと強さをもち、それでいて豪華で華麗な調です。
この調で作られている有名なクラシック音楽といえば・・・
・ショパンのノクターンop.9-2
(多くの方がノクターンといえば!連想する曲です)
・ベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」
もちろん他にもたくさんありますが・・・
J-POPでいうと
・aikido のカブトムシ
・ゆずの夏色
・いきものがかりの帰りたくなったよ
などなど。
どれも素敵な曲です♪
ピアノを練習するときに、何調なのか。ということを考えられるようになると、効率があがります。
というのも、その先に学習を進めて和音の知識が入ってくると、ここは何度の和音でカデンツになっている!だからここはキメなくては!というように楽譜を読み込むことができるようになります。
ちょっと難しいですが…
スケールの練習をしていると、例えばハノンの後ろの方に載っているスケール。
スケールの締めくくりにカデンツがありますよね?
これが、どの調も同じでⅣ-Ⅴ-Ⅴ7-Ⅰ(4度、5度、属7、1度)という作りになっています。
これが分かるようになっただけでも、かなり譜読みのときに楽になります。
曲が段々難しくなってきたときに、音を1つ1つ覚えていくのは大変ですが、少しの知識を持つと覚えやすい上に、同時にここは大事なポイントだ!ということも分かるようになってくるのです。
少し難しい話になってしまいましたが…調性が分かるようになっただけでも、まずそれが明るい曲なのか暗い曲なのか、そしてシャープやフラットがどこにつくのか。ということを理解することができて、自分なりのイメージをもったり音色づくりをしていくのにとっても役立つのです。
是非、調性について、うっすらとでも知ってみることをオススメします。
✣✣
緊急事態宣言が解除されましたが、東京はまだ安心して外出できないですよね。
はやく友人たちと集まって食事をしたり飲みに行ったり、またコンサートやイベントができるようになってほしいです。
皆さま、くれぐれも体調にはお気をつけください。