ご主人様嫌い。
僕は今のご主人様が嫌になっていた。
※この話しは全てフィクションです。暴力行為の推奨はしていません。
僕はご主人様と同居していて、僕から話しかけることは許されず、不機嫌になると蹴られ殴られ、働いたお金は全て取られ、焼印やタトゥーも彫られ、バイトと食料品の買い出し以外には一人で外に出れず、スマホも家に帰ったら即没収&中身確認をされ、家事は全てやらされる。
本当の奴隷のような生活だった。
なにもかも管理されて、怒らせないようにビクビクしながら生活してとても疲れていった。
逃げようとしたこともあったが、僕の考える事は全部先読みされていて無駄だったし、なにより逃げたら個人情報と恥ずかしい動画をネット上とLINEの数少ない友達に晒すと脅されていた。
自分から願ったはずなのに苦しかった。
もちろん警察に言えばまぁすぐには終わるんだろうけど、ご主人様に前科はつけたくなかったから言えなかった。
そんなある日、バイト先に新しい人が来た。
その人はお金が欲しいらしく、僕と同じようにほぼ毎日バイトに来ていたためよく会った。
だんだん話すうちに気が合って、信用しあえてきた。
ある日、大雨で全くお客さんが来なかった。しかも店には僕とその新人くんの2人きり。
新人くんは僕に言った。ここで土下座しろと。
もちろん店内は土足でいつも歩いている。そんな場所で土下座なんて普通の人なら到底できない。
だが僕はMで、厳しく躾けられてきたから、すぐにしてしまった。新人くんは少し驚いていたがすぐに僕の頭を足で踏みつけてきた。
どうやら、話している時に僕がMだと感じ取っていたらしい。
でも、こんなのがご主人様にバレたら殺されてしまう。そう思って足がどけられたらすぐに立ち上がった。
そして、ご主人様の事を話すなら今しかないと思い、話した。半泣きで話し終わると新人くんは優しく抱きしめてくれて、俺がそのご主人様から離して俺がご主人様になってやると言ってくれた。
本当にできるかどうかは別としてすごく嬉しかった。そして久しぶりに楽しかった。
そうして、だんだん新人くんとご主人様から離れる計画を立て始めた。バイトの空き時間に毎日少しづつだが計画していった。
そして計画当日、少し早めにバイトを上がらせてもらい、スマホをバ先に置いたまま、裏口から出た。そして新人くんと合流して車に乗せてもらって新人くんの家まで行った。
すると新人くんのLINEに通知が来た。僕のご主人様からだった。
〚センシティブな動画〛
これを世に晒しててほしくなければ今すぐ〇〇町の公園に今すぐ来い
私の子を返せ
あと大人しく返してくれるなら30万円あげるよ
それを見た新人くんは、急いで僕を連れて向うことにした。お金に困っていたから見事に釣られたのだろう。
そして公園についた。遠目からでも分かった。すごく怒ったご主人様が居た。
「私の子を返してもらおうか?」
「嫌だ。この子はお前のこと嫌いになっていたんだぞ。」
新人くんからそんな言葉が出るとは思わなかった。ここに来る道中にいっぱい考えてくれたんだなっと感じ取れた。
「んー?お前、私のこと好きだよな?」
「は、はい…大好きです」
「え、」
新人くんは驚いていた。僕も言いたくはなかったが、体が勝手に…の感覚だった
「じゃあこっち来な?」
「はい」
ご主人様の元へ僕は駆け寄った。嫌だったが、これもなぜか気づいたらご主人様側に居た。
きっと今までのトラウマ等の見えない拘束だった。慣れた手つきでさっとご主人様は僕に首輪をつけた。
「そんなの、おかしいよ」
状況把握できていないようだった新人くんが口を開いた。でもすぐご主人様が新人くんのスネを蹴った。
「うっ…」
新人くんは人生で初めて人に蹴られたかのように弱々しくその場にしゃがんだ
でも次の瞬間、新人くんが下からご主人様に襲いかかった。
でもご主人様が圧倒的に強く、だんだん弱くなっていく新人くん。
僕は何をしたらいいのか分からず、ただ見ているしか無かった。
少し落ち着いた所で、ご主人様は新人くんに言った。
「お前にこの子をあげてもいいが、あげるならこの動画をネットに出す。ここで引き下がるなら出さないよ」
「ねぇ、そんな動画別にいいからこの首輪取って助けて…」
そんな言葉がとっさに口から出た。僕はやっぱり逃げたいんだろうな…
でも新人くんは引き下がるを選んだ。
新人くんは僕にデジタルタトゥーを刻んでほしくなかったんだろう。
きっと僕のための選択をしてくれたんだと思う。
そして地べたに座り込んで泣きながら言った。
「ごめん。俺じゃ無理だった。」
そんな新人くんを見ながらご主人様の車に乗り込んだ。
新人くんへはご主人様が一応5万円渡たしていた。抵抗したから30万円ではなくなったのだ。
帰って沢山罰を受けた。もう逃げようなんて思わないように。
生活も前より厳しくなった。
バイトは辞めさせられて、ご主人様の外出時や夜寝るときは檻に入れられた。
首輪もGPS付きの勝手に外すと爆音が鳴る特注仕様のものになって24時間つけていなくてはならなくなった。
でも、今回の逃げる計画で、ご主人様がいかに僕を手放したくないかが分かった。そんな所が改めて好きになった。
ごめんなさい
もう逃げようだなんてバカな真似はしません。
〈あとがき〉
今回のは最初にも書きましたが全てフィクションであり、全部僕の妄想なのでご主人様のことを嫌いになったり、こんなひどいことはされてないのでご安心ください。
また、束縛や暴力は自己責任で、かつお互い同意を取ってからやってくださいね。
この話はご主人様が、"『首輪、取って、助けて』からお話たくさん作れるよね。"とつぶやいていたので書いた話です。ご主人様に見せると、とてもニヤけたとのことで嬉しかったです。
もし、僕の親にこの話を見せたら多分否定ばかりされるので、ご主人様はほんとに優しく包んでくださるな。と改めて思いました。
好評であればまたこーゆー系書きます。
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