詩の椅子
地球現存在から”なにか新しいもの”が生まれなければならなかったとすれば、それが人間なのだ。。。
その人間がグレン・グールドになってピアノを弾いている林の奥で。。。
かりに此の世に「詩の椅子」があったとしてもそれが電気椅子ではないという保証はどこにもないだろう。あの世で詩が座っている椅子。だれも詩の顔を見た者はいない。ただ一人俺がかれの懐で見知った。
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透明な硬質の立方体
世界を排斥しない体積
が存在するとはどういうことか
超越とは光を超えることである
見えないものになることだ
見えないものだけが存在するのだ
タイトロープを伝いながら
ー經驗はそれ自身さまざまな直観の総合的結合であるー
ことを經驗するカント
はともかく前に進む
生きている限り
一つの全体
というタイトロープ
それはまだ見えているか?
それはどこから始まって
どこに行くのか?
タイトロープを伝いながら
生きているカント
の經驗のなかに
光
という言葉
書かれた文字
見ているだけで涙がでてくる
原言語
に出遭いに行く
晴れ、
強風、
終末の午後
この世界が身体に合わなくなって
頭から炎を被り
ロゴスに殉教する
春
植物たちの一なる集合魂が芽醒める
世界構造化(=創世記)のイデアがある