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時間について考える

自問自答ムンプラ🌙第3回で、ムーンプランナーさんから「ひとによって時間の捉え方の感覚が違う」という話があった。
そこから良い〆切を使って生活をまわそう、という話になるのだが、ひとまず自分の時間の捉え方ってどうなんだろうとハタと疑問に思った。

わたしの時間軸は基本的に未来に向かって伸びている。
今から未来へ矢印を伸ばして、折り返し地点で戻ってくるイメージがある。
じゃあその折り返し地点とは?
死ぬ瞬間である。

今気になっているトピックスは終活である。
仕事場でその話をしたら「まだ早くない?」と言われたが、自問自答ファッションに出会って、ハイブランドに手を染めること(言い方…)を考えると、お金の計算は必須な気がしている。
社会人になって初めてお給料をもらったときに、この先このお金をどう使ってどう貯めていいかわからず母に泣きついた。しかし明確な答えをもらえず、家計管理の本を読み漁った過去がある。
べつに他のひとはそこまで考えていない、と知ったのは最近のことだ。
そんなわけで日々どう使うのかという軸は作ってあったが、ここでまさかの予想外の出費の予感。

もちろんお金を使うのが悪いわけではない。
生活するため、自分の楽しみのために日銭を稼ぐ、そしてパーッと使うのは健全なことだ。
だけど、わたしはお金をうまく使えなくて貯金することに偏りがちになる。
「貯めているからいいじゃない」と一蹴されがちなのだが、わたしとしては使う・稼ぐ・貯めるの循環の流れがきちんとないと気になってしまうようだった。
けれども上手なお金の使い方がわからない。
その時の指針になったのはムーンプランナーさんのヘカテーなのだが、それはまた別の話。


自分が必要なものにお金を出すのはいい。
けれどもそれには自分が破産しないのが前提条件だ。
心配症なので、ある程度お金はあったほうが安心できる。

じゃあ死ぬ瞬間にどれくらい手持ちがあれば、立つ鳥跡を濁さずになるのだろうか?
なるべくなら事務処理のこともある程度は把握しておきたい。
そこで終活について調べ始めた。

日々を我慢してお金を貯めても、使わずに去ってしまっては何の意味もない。
けれども大変なときに貯金がないのも心許ない。
ならばその最低限を把握しておこうという考えです。

わたしは暫定でもとりあえずゴールを決めてしまって、それから「今」に向かって物事を考えている。
時間もそう。
人生の時間の終着点はこの世からいなくなるときで、「何歳で」「どんな理由で」かはわからなくても決定事項である。
わたしが未来という想像を伸ばすのもその瞬間までだ。 だいぶ幅が広い。
けれども、今から未来まで細かく想定しているかといわれるとそうでもない。
数年前のわたしが自問自答ファッションについて知らなかったように、未来は想像も予知もできない。 だから面白くもある。
こうなるものだと決めつけてしまうと柔軟に動けなくなるので、大雑把にしか決めていない。
こういうことしたいよね、こうできればいいよね、くらい。

そうやって未来について考えてはいるが、過去のほうは今のわたしと共存している気がする。
子ども向けのコンテンツが好きなのは、昔の自分を救済するためではないのかと最近思い始めてきた。
あの頃して欲しかったものを、大人になった自分が手を差し伸べる。
遠い昔に置いてくるはずのものを今でもぎゅっと大事に持っていて、そのための行動をしているような気がする。

未来と今と過去の垣根があまりないのかもしれない。
常にタイムトリップ状態。
子どものわたしも、大人になったわたしも、年老いたわたしも、すぐ隣にいて重なって存在している。

過去のことを悔やんだり惜しがることもあるけれど、今のわたしがいるのはその過去があったからだし、いずれ行く未来も今のわたしが積み重ねていったものの結果だ。
そういう意味では過去を振り返らないので未来志向ともいえる。

過去と今と未来が共存しているので、逆に今の感覚がにぶい気がしている。
わたしとっての贅沢な時間とは、時間をたっぷり使って物事をすることである。
友人たちとおしゃべりをかわす食事の時間。
晴れた日の、爽やかな風が吹く緑の中での散歩。
南部鉄器のお湯が沸くまでの短い間、ただぼんやりと待つ。
時間をしっかりとって本を読む。
寝る前のストレッチをしてからだの声を聞くこと。
そういう時間があるといい日だったなと思いやすい。
今ここにある実感が欲しい。
そう思うということは、わたしの意識しないと感じ取れない部分なのだと思う。
忙しない日常の、そういうぽっかりとした時間をどう逃さずにおけるか。そこが今の課題である。


どう時間を使うのかは、どうお金を使うかにつながっていて、そしてそれはそのままどう行動するかにつながる。
人生の点と点は全部線でつながっていて、ファッションもまた人生の主軸のひとつ。
自問自答ムンプラ🌙はそれを確かに教えてくれたコンテンツだった。

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