「健康」でいるために重要なこと①
それは定期的な運動です!
当たり前だろって思われたかもしれませんが重要です!
定期的に運動するとよく知られているように疾患予防効果、ダイエット効果、若返り効果、免疫機能アップ、ストレッチ効果、骨を強くする、筋肉増量や酸素取り入れ効果のアップで疲労軽減、認知症予防、ストレス発散等こんなにもメリットがたくさんあります。今回はこのストレス発散という効果に注目してみます。
はじめに「健康」の定義を確認してみました。
すべてが満たされた状態にあるっていうのはハイレベルなものではなくて、人と比べるものでもなくて自分の中で満たされているって感じることができればよいと思います。自分の基準を持っていると多くのことにおいて満足感が高く、結果的に幸福感も高くなります。
定期的な運動は幸福度も高くします。運動をすると幸せホルモンであるセロトニン(脳内神経伝達物質で精神を安定させる)が増加します。つまりセロトニン=リラックスです。セロトニンはドーパミンやノルアドレナリン(興奮作用、集中力を高める)の分泌を抑制しています。セロトニンが不足すると脳が興奮しすぎているため、イライラしたり、慢性的にストレスを感じたり、めまい、頭痛、動悸、息切れ、不眠、疲れやすい、やる気が出ない等の症状が出たりします。自律神経失調症やうつ病、不安障害です。
私もですがダイエットなど運動を始める時って張り切りすぎて、自分の能力以上に頑張りすぎて疲れてしまったり、結局続かなかったりします。
何事もそうですがスモールステップを踏んでいくことが大切です。
週2回以上、30分以上、1年以上、息が少しはずむ強度で運動を継続できることが理想です!
ただこれはあくまで理想なので、まずは自分のできるところからはじめてみましょう!
通勤や買い物を徒歩で少し早歩きしてみる、階段を使ってみる、ゲームばかりでなく外に散歩に出てみる、CM中に足踏みしてみる、筋トレしてみる、お風呂上りにストレッチしてみる等などほんの少しでいいんです。3日坊主でもいいんです。気づいたら物足りなさを感じて次のステップに移っています。
ちなみに厚生労働省では目標として男性9200歩、女性8300歩、時間として約10分、距離は600-700mの歩行を目指しているそうです!
若い時からの定期的な運動は高齢になってからも自分の財産となります!
人生を終えるその時まで自分らしく「健康」に生きるために
さあ貴方も今日からできることから運動をはじめてみましょう!
病棟時代こぼれ話
治療のため、本当は歩けるのにベッドに寝てすごさないといけない(寝返りはできるけれど、仰向け、うつ伏せ、起き上がりはNG)高齢の女性がいました。結局1か月ほどほぼ寝たきり状態で過ごしたのに治療後も歩行することができました!色々な患者さんに接してきましたが寝たきり状態で過ごした高齢者の方でまた歩行できるようになる方はほとんどいませんでした。これは本当にすごいことです。奇跡のおばあさんと思ってました!ちなみに人間は1週間寝たきりで過ごすと筋力の15%が低下、3-5週間で50%が低下し動けなくなり、これを廃用症候群といいます。その患者さんに聞いてみたところ若い時から何十年にも渡り、職場まで30分以上かけて自転車に毎日のように乗っていたと話されていました!しかも職場までは坂があり電動自転車ではなく普通の自転車でずっと坂を上っていたと!
もし病気になったとしても歩けると寝たきりでは、病気の本人の生活もご家族の生活も全く異なります。寝たきりだともちろん介護が必要です。お風呂は?トイレは?今のままで寝られる?ご飯は一人で食べられる?買い物は?一人で家にいられる?想像している以上に多くの解決すべき問題がでてきます。ご家族もストレスを感じることも多くなるでしょう。介護には時間もお金もかかります!家では生活できず施設に入るにしても寝たきりの状態の方がお金もかかります!健康でいることがコスパにも、自分の幸福度アップにもつながります!
若い時からの継続した運動の重要性を学ばせて頂きました!