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推し馬 ハヤヤッコ 〜白毛一族のパイオニアはいつでも手を抜かない〜

函館記念の2年前のチャンピオンで、今年で3年連続出走となるハヤヤッコ(2016年生 現8歳)を紹介します。

◆ 白毛一族
いま繁栄している白毛一族は、ハヤヤッコの祖母シラユキヒメ(1996年生)が、突然変異によって白毛で生まれたことがルーツです。
ハヤヤッコの母マシュマロ(2009年生)は、シラユキヒメの6番仔です。シラユキヒメの凄いところは、12頭の仔のうち10頭が白毛だと言うことです。このDNAが現在の白毛馬の活躍に寄与しています。
なお、白毛界のスーパースター、ソダシ(2018年生)は、ハヤヤッコのいとこにあたります。

◆ ハヤヤッコの2つの偉業
一つ目は、2019年にレパードS(ダート1800m)を勝ち、白毛馬で初めてJRAの重賞馬になったことです。
二つ目は、2022年の函館記念(芝2000m)を制し、史上初めて芝ダート両方の重賞を勝った白毛馬となったことです。
今や一大勢力となった白毛馬ですが、その快進撃は彼の活躍から始まりました。いわば、パイオニア的存在です。

◆ ハヤヤッコのレース展開
彼はいつも後方待機からの直線勝負に賭けます。その末脚は切れ味抜群な鋭利なものではなく、むしろ力強く一歩一歩前に進んでくるような印象です。
これまで42戦7勝2着5回ということに加え、掲示板内に25回、つまり約6割のレースで上位入着している安定性が持ち味です(24年11月3日時点)。毎回手を抜かず、諦めず、確り走り切っている真面目な馬です。

◆ (参考)白毛馬のJRA勝利推移
現在繁栄する白毛一族の始祖となるシラユキヒメは。未勝利のまま引退しています。彼女の2番仔のホワイトベッセルが2007年に、白毛一族の最初の勝利をあげています。
3番仔のユキチャンが2008年に交流重賞の関東オークス(G2級)に優勝したのは、当時ニュースになりました。なお、その仔アマンテビアンコが、2024年の羽田盃(G1級)に勝利しています。
JRA重賞は上述の通りハヤヤッコが2019年に初勝利した後、ソダシが2020年にG1初制覇(阪神JF)、2021年にクラシック(桜花賞)ウィナーになっています。

◆ 久しぶりの勝利 【24年11月9日追記】
2022年の函館記念を勝利した後、2年以上に亘って勝利から遠ざかっていました。ところが、24年11月のアルゼンチン共和国杯で、最後方から直線大外を通って全馬をごぼう抜きする豪快な走りっぷりで、久しぶりの勝利を収めました。彼がゴール板をトップで走り抜けたときには、競馬場を暖かい空気が包みました。ハヤヤッコのことを大好きなファンは多いです。

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