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愛車Di2化、ざっくり作業手順

ロードバイクに乗り始めて丸4年が過ぎました。機械式コンポーネントに親しみ、自分で交換、メンテナンスをする中で、メカニズムへの理解も深まりました。ワイヤー内装のフレームにもハンドルにもへこたれず、それなりに技術を身につけてきたつもりです。そしてとうとう愛車をDi2化する時がやってきました。満を持して?の交換です。

購入したのはリムブレーキ式のSHIMANO ULTEGRA R8150です。STIレバー、FD、RD、クランク、カセットスプロケット、チェーンと、バッテリー、エレクトリックケーブル、ジャンクションをまとめて購入しました。ブレーキキャリパーは今使っているものがあるので抜きです。

届いた〜
動作確認中…

交換作業自体はワイヤー式と大きくは変わりません。要は「通す」ことが全てです。

「通す」。これがなんとも困難。「通す」以外の作業なんて「通す」ことに比べれば屁でもありません。

僕の愛車はFUJI Transonic1.1という、2014年から2020年まで販売されていたフレームです。いわゆるエアロロードというカテゴリーのバイクですので、当然ワイヤー類は内装。最新のバイクのように完全内装ではありませんので、フレームにワイヤー類の入り口と出口があるタイプです。

愛車FUJI Transonic1.1(2018)

これまで何度かワイヤーを通す作業をしているので、エレクトリックケーブルも簡単に通るだろうと正直鷹を括っていました。しかし、ワイヤーとエレクトリックケーブルには根本的な違いがあったのです。エレクトリックケーブルは「柔らかい」のです。ワイヤーはフレームにライナーを通しておけば、ライナーをガイドに通せますが、エレクトリックケーブルは柔らかい上にライナーに「入らない」。別の方法が必要です。

結局編み出した方法は、ライナーに紐を使ってエレクトリックケーブルを結びつけ、ライナーを入り口から出口まで通してエレクトリックケーブルを引っ張り出すという方法です。

これで、
・STIレバーから内装式ハンドルを通す。
・ハンドルから出したエレクトリックケーブルをジャンクションで1本にまとめたものを、ダウンチューブからBB下に通す。
・フロントディレイラーからBB下まで通す。
・リアディレイラーからBB下まで通す。
BB下まで通された3本を、シートチューブのシートポストをさす一番上まで通す。
以上の作業を全部行いました。一番苦労したのはBB下からシートチューブの上まで通す作業です。フレームは圧入式のBBなのですが、BB周りの剛性が高いので、フレーム内部の構造もがっちりBBをガード。通す穴が小さい!しかも、シートチューブとダウンチューブの両方に通じている、間者のような構造です。ここにSTIレバーから来たケーブルと、RDから来たケーブルと、FDから来たケーブルの3本を通していきます。……通りました。結構な時間を使ってしまいました。

諸々通す前。まさかあんなお時間がかかるとは……

通してしまえばこっちのものです。さっさとバッテリーに接続してシートポストに突っ込んでしまいましょう。

これで取り付け自体は終了です。ブレーキの調整や、変速の調整は割とスムーズに済みました。

バーテープを巻くのもお手のものです。

……グロメット問題発生。Di2グロメットなんて、フレームにはついてなかったよ。SHIMANO純正は全く合わず。なんかゴムのグロメット買って加工してぶち込みました。コードが暴れなければとりあえずよし。

もう無理やりです
RD側は割とうまく行った

細かく見ると粗もありますが、まずは完成です。

淡路島にて

この間測ったら、車体重量8.2キロでした。ワイヤー引きの時より重なっとるやないかい。

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