明日にのばせることを今日するな
はじめに
これは、「[いちばんやさし,いきいき]+いくおの Advent Calendar 2021」二十三日目の記事だ。
木曜日はうまくいってくれないときの処方箋。今日いいたいことは「うまくいかないときに無理に頑張ってもだいたいうまくいかないから、寝ろ」ということだ。この時点で納得できた方はPC・スマホを閉じて布団に向かってくれ。
藤子不二雄A先生の座右の銘
まんが道、プロゴルファー猿、忍者ハットリくん、そして笑ゥせぇるすまんなど数え上げればきりがないほどのヒット作を作り上げてきた藤子不二雄A先生。
多忙を極める生活をおくってこられたことは、「まんが道」や「愛…知りそめし頃に…」から伺い知れる。それでも先生は「明日にのばせることを今日するな」という言葉を座右の銘として掲げていた。どこか、リーンの「決定をできるだけ遅らせる」という価値観と共通するものがある。
うまくいかないときの悪循環
想定通りに仕事が進まない。プログラムが動いてくれない。そういったときに時間というリソースで解決を試みることは少なくないだろう。それで解決することもある。が、しないこともある。
この、時間をかけて解決できる/できないの違いはなんだろう?
時間をかけて解決できる場合は、どのようにすれば解決できるかが見えている場合だ。逆に時間をかけても解決できない場合は、解決のいとぐちが見えていない場合だ。
後者の場合、有識者に助けてもらうなど自分以外の力を借りることが重要になってくる。しかし助けを呼ぶことができない場合、ひとりでなんとかしようと奮闘することになる。
これが地獄のはじまりだ。
お前はもう疲れている
少し冷静になって考えてみよう。
もし、あなたが単独で解決する力を持っていたら?ーーおそらく、もう解決しているはずだ。であれば、独力で解決できない問題に時間を割き続けることに、どのような意味があるというのだろう。
本来は解決できる力を持っているかもしれない。けれども人間は疲労には勝てない。19時に孤軍奮闘を開始したとしよう。20時のあなたは19時のあなたよりもパフォーマンスが低下している。「ドラえもんだらけ」でも、後ろの時間のドラえもんほど弱っていた。(最終的には狂った)
騙されたと思って、目の前のPCを閉じてほしい。そして目も閉じてほしい。寝るのだ。眠りに落ちるのだ…
おはよう
しっかり8時間睡眠をとったあなたの体調はすこぶる良い。頭の回転も昨晩とは段違いだ。一日中の疲れが刻み込まれ鈍った脳よりも、朝のフレッシュな脳で課題と向き合うほうが効率的だ。
「いやいやそんな違わないでしょ」
そう思う方もいらっしゃるだろう。そういう方は、自分なりのパフォーマンスインジケーターを用意して計測してみよう。
私の場合は読書スピード。
一日労働したあと
一日労働し飲酒したあと
飲酒後の起床時
休肝日のあとの起床時
それぞれで読書スピードを比較してみたが、休肝日のあとの起床時が圧倒的に早かった。ついで飲酒後の起床時、一日労働したあと。一日労働して飲酒したあとは話にならなかった。
私の場合は読書で自分のパフォーマンスを計測しているが、あなたなりの「自分の調子をあらわすバロメーター」でぜひ試してみてほしい。
私のことは疑っても藤子不二雄A先生のことは疑わないでください
ちょっとこれは大変だ、という問題にぶちあたったとき。本当に、騙されたと思って深追いせず睡眠をとってください。翌朝のあなたは今の疲れ切ったあなたとは比較にならないほど元気で聡明だ。
そして、私一人がそういってるわけではない。あの藤子不二雄A御大が言ってるのだ。年長者のいうことはきくものだ、ぜひ一度は信じて試してみてほしい。
寝坊にだけは、お気をつけて。
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