アジャイルチームによる目標づくりガイドブックができるまで ステップ1 本書執筆の動機 #目標づくりガイドブック
目標づくりに関する本を出版します
2024/07/22に、翔泳社より「アジャイルチームによる目標づくりガイドブック」が出版されます。翔泳社の方と企画について話し始めたのが2023/05あたりだったので、1年越しでついに出版までこぎつけました。感無量。
ありがたいことに、書籍紹介ページの公開直後から大きな反響をいただいています。"目標"というトピックへの関心の高さを改めて感じています。
出版までの間、不定期で本書についてnoteで発信していき、どういった背景、プロセスで本書が執筆されたのかを紹介します。このnoteを通して、さらに本書に興味を持ってくれる人が増えたらうれしいなーと思っています。
初回は、なぜ本書を執筆しようと思ったか、というモチベーションについて紹介します。
本書を執筆する動機
マネージャーという役割を担うようになったのが2013年。それから10年以上マネジメント業を生業としているわけですが、目標設定というのは常に重要で、それでいて扱いが難しいトピックでした。
Measure What Mattersに出会い、OKRの導入を決め、チームメンバーたちと一緒にワクワクする目標と向き合う中で、だんだんと目標設定の意義や付き合い方がわかってきて、自分にとって目標設定は「嫌だけどやらなければいけないもの」から「楽しいし、自分たちを次のステージへ引き上げてくれる大切なもの」へと変わっていきました。
高い目標を立て、それを達成するために自己を研鑽し実績を積むことは個人の成長のみならず企業の成長、ひいては日本の活性化につながる行為です。
それにも関わらず、目標設定に対し苦手意識や嫌悪感を持つ人はたくさんいらっしゃいます。
私はスクフェス、RSGT、ふりかえりカンファレンスなどで、OKRを中心に「目標を立てること、目標に向かうこと、達成すること」について発信してきました。その際に、SNSなどでつくリアクションの中には「目標設定なんかそもそもやりたくない」「偉い奴らで決めてくれ」というようなものが少なからずついていました。一方で、「目標設定にはいつも悩んでいるから参考になる」「うまく目標設定できるようになりたい」というフィードバックも届いていました。
それぞれの組織がそれぞれの目標を達成すると、何が起こるのか?その組織のミッションが遂行され、ビジョンに近づいていきます。
ほとんどの組織は、世の中をよりよいものにするためにビジョンを掲げ事業活動を行っています。
となれば、少しでも多くの組織が目標設定をうまく使いこなし、ビジョンに近づいていくことができたなら、世の中がよりよいものになっていくスピードは加速していくはずです。
少々大げさかもしれませんが、そういった「良い世の中をつくる組織をつくる」ことの一助になったらいいな、と思い、筆をとることにしました。
今回は、ここまで。