2024年新作映画(観たやつ)に対する適当な感想と2024年映画ベスト10
今年もやってきたクソみたいな映画感想会2024とベスト10。
軽度のネタバレ、暴言、上から目線、適当すぎる文の感想や評価があります。ご留意ください。
記憶から消えたり感想が思い浮かばなかった作品は除外(今年はめっちゃあったので反省)。
今年はかなり辛辣です。良くないね。でも書いちゃうんだ。
なんて長え目次。全タイトルに小見出しを付けた弊害です。すみません。
2024年映画ベスト10
ベスト1~10
① アトラス
② アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション
③ ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
④ 侍タイムスリッパー
⑤ フォールガイ
⑥ クレイヴン・ザ・ハンター
⑦ ロボット・ドリームズ
⑧ ハロルド・フライのまさかの旅立ち
⑨ DOGMAN ドッグマン
⑩ 大室家 dear sisters
あ行
ARGYLLE/アーガイル
今作のプロットやサプライズは好きなのだが、脚本はマジで微妙。
ネタバレになるのでざっくりした言い方になるが、『ジェンダーに傾倒している感じのご都合展開』ばかりで萎えた。とりあえずアマプラのシタデルを見習ってほしい。
大トリのスモークのシーンもぶっちゃけ何も響かなかった。
とりあえず『ゴールデン・サークル』、『ファースト・エージェント』、そして本作を経て『キングスマン1』のマシュー・ヴォーンはもう帰ってこないと実感。悲しい。
アトラス
半分不本意だが今年のベスト1(こいつを超えるほどの作品は去年までボロボロあった)。
アクション、シナリオ、テンポがしっかりしててあまりにも観やすい。ジェニファーロペスの成長も良く、人間とAIのバディアクションなのでアツいし。
毎年のことだがAIとかロボ系の作品に弱いので……
アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション
大晦日の夜に鑑賞してすぐこれ書いてる。こういうのでいいのだよ!!流石はフィリップ・ラショー!年間ベストの救世主や!!去年現地公開なのに大手配給の目の付け所が悪いせいか何故か日本に来るのが遅い!!
同監督作の『シティーハンター THE MOVIE』や『バッドマン』のほうが好きだが、本作もめちゃくちゃおもろい。“そうはならんやろ”という展開の映画は腐るほどあるが、ラショー監督の発想のぶっ飛び具合が天才のそれ。
ちなみに1は観てない。
ある閉ざされた雪の山荘で
本当に東野圭吾が原作?ってくらいミステリーもトリックもシナリオも強引。
あの終わり方は釈然としない。
いつか笑いあえたなら(Netflix)
前半は家庭崩壊してたりギスギス展開あり過ぎてエグい。
後半は着々と整っていくファミリー映画。いい映画ではある。
インサイド・ヘッド2
いい映画であるんだが、過去やトラウマに悩む人にはあの結論はほぼ響かんでしょって感想。
歳取ると喜びの感情はマジで無くなっていくね。マジで。
ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス
後ろのクソゴミ外国人が電話してたり延々とベラベラ喋ってたので集中できなかった。インバウンド超危険。内容はまぁ……1の頃が良かったよなぁ……
結局設定捻じ曲げて1と似たことしてただけだった。悲しい。
エクスペンダブルズ4
ステイサム映画として観れば中々、エクスペンダブルズとして観るとかなり微妙な映画。
シリーズワーストと言われればそうなんだが、つまんなくはなかっただろ!!
明らかにスピンオフ的な立ち位置だったのにナンバリングつけたのは駄目だったと思っている。5で挽回してほしいけど果たして続編はつくってくれるのやら……
大室家 dear sisters
ちょうどこれを観た時期、モラハラ実兄のモラハラに遭っていて精神が死んだ状態で観に行ったわけだが、百合と仲良し姉妹関係と日常系の癒しにオンオン泣きながら映画観を後にした。
内容の感想?雨の下校で傘差し出し合うやつが好き。
大室家 dear friends
前編に引き続き安定した良さがある。
ただ個人的にどっちかと聞かれると前編の傘回が強いかなあ……
今回のシリアス展開も冗長でしつけえかなあ、と(日常系にシリアス展開はあんま求めてないので)。
温泉シャーク
これはそう言う作品なんだ、って思いつつもぶっ飛んだ展開、そうはならんやろの連続で面白い。
ただコメディが売りなのに終盤はシリアス入ってるせいか、マッチョが変なポーズするとこしかコメディしてない。
か行
きみの色
デデデデ後章で死んだ心を女2人+男の土台で癒やしてくれた一作。
登場人物全員善人だしヘイトが全く溜まらないが、かと言ってずば抜けた良さも理解できない。無いわけじゃないのは肌で感じる。“できない”。
キャリー・オン(邦題『セキュリティ・チェック』 / Netflix)
原題のセンスの良さに対して何だこの邦題は!!ってのを置いとくとしても、やはり事態が好転するご都合展開、悪化するご都合展開の両方が目立つ。
地味に無関係の犠牲者出てるのにハッピーエンドのツラをするな、脳筋アクション映画かお前は
グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
これは1を観ずに観に行った僕が悪いんだろうな、って感じの感動の無さ。1知ってたら感動してたと思う。
話もアクションからアクションの応酬、そこまで難しくないシナリオで気軽に観れた。
クレイヴン・ザ・ハンター
続編の匂わせと中ボスの雑な退場さえなければ、本当にいい映画だった。
ライノという敵と親父という敵の板挟みのシナリオ、テンポよく進むストーリー、小粋なノリで始まる虐殺。マジで楽しい映画だった。SSUはいらんから続編作れ
劇場版 モノノ怪 唐傘
シリーズ初見。面白かった……んだが地味に話が難しい。
作画も気合いがぶっ壊れててすごいんだが、あの背景は個人的にあまり刺さらなかったかな……
さ行
侍タイムスリッパー
個人的に歴代実写邦画でトップ5か10に入れてもおかしく無い名作。
笑いあり熱さあり、終盤までオチが想像つかないのも◎。
話のテンポも良いが、実写邦画あるある“会話のテンポは悪い”。監督のキャラはクッソ嫌いなのでTwitterで見かけた『登場人物が全員善人』って感想はちょっと何言ってるかわからない。
一番の問題はカメラが切り替わる度起こる環境音のブツ切りなので直してほしい。名作なので。
シティーハンター(Netflix)
美術点は最高。フランス版に無かった日本的良さがふんだんに出てる。
ただ脚本が『連続ドラマの1~3話』の仕上がりゆえに続編前提な終わり方なので、起承転結とオチの他、サプライズがしっかりしていたフランス版に軍配が上がる。てかフランス版のほうが好き。青ジャケットの冴羽獠にしてほしかったなあ。
脚本以外はマジでフランス版に勝るレベルの名作ではあった。もったいない。
ジャック・イン・タイム・フォー・クリスマス
微妙……かと言ってクソとまでは言いたくない。クソに近いけど。
7割ドキュメンタリー、3割寸劇の映画。まぁ楽しんで作ったんだろうなあってのがヒシヒシと伝わる。
正体
(興味ないけど)日本アカデミー行きそうだな……って作品。段階的に逃亡生活のグレードが上がっていく点やなんか人間関係恵まれてる点を置いとくにしても現実の厳しい点との乖離が目立つ。嫌味ったらしく言うと過酷な社会に挑むハーレム主人公。
ともあれ、いい作品でしたよ。正義を願う物語だし、善行に報いは必要なんですよ、本当……
た行
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
あのちゃん演じるおんたんのボキャ力とワードセンスが炸裂しまくり、異変と怪奇が潜む世界の空気感が名作を漂わせた前半戦。
後章の終わり方さえなんとかなってりゃなあ……
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章
ユリ ニ ハサマル オトコ ユルサナイ
と言うのを冗談にしてもマジもんのぶん投げエンドじゃねぇか。
正直大衆受けを狙ったような結末でゲンナリした。
デッドプール&ウルヴァリン
何かと大絶賛のデップー。正直つまらないわけではないが、個人的にはデップーの醍醐味は大してX-MEN知らなくても良いとこだったのでガッカリ感がすごい。てかX-MENの問題はX-MENの土台でなんとかしろよ。マジで1ミリも求めてなかったデップー。
本作は名作と呼ぼうものなら棚にあるデッドプール2のBlu-rayディスクが神になってしまうので神棚に入れて1日3回の礼拝をしなくてはならない。とりあえず某フリーな映画と言い、ショーン・レヴィ監督作品とは剃りが合わないらしい。
あ、でも某漫画のインターネットキッズみたいなデップーに比べたら明らかにマシです。
DOGMAN ドッグマン
飼い主が壮絶な101匹わんちゃん。ジョーカーのような作風に近く感じるが、人間という醜さに触れて尚、犬という愛の存在に焚き付けられた男のサバイバルドラマ。
ドライブアウェイドールズ
レズ描写と下ネタ特化の映画。まぁおもろいので肩を抜いて観れた。
『悪党の〇〇〇〇』でも気に入ったらOKって感性は理解できんけど。
な行
ネクスト・ゴール・ウィンズ
王道中の王道。悪くないし良い作品なんだが……明らかに王道過ぎて……
は行
化け猫あんずちゃん
今年のワースト2。クライマックスはワースト1レベル。
前半はマジで良かった。あの雰囲気を維持して終わっていたらマジの良作だった。後半から失速し始め、終盤は壊滅的な地獄(2つの意味で)。
流石にあの展開と終わり方を良いとは言えない。
箱男
まぁなんて芸術的映画なんでしょう……理解に及ばないというかなんというか
箱VS箱のシーンはシュールでおもろい。
バッドボーイズ RIDE OR DIE
『バッドボーイズ』としてはコメディ色が一気に落ちて期待外れだったが、普通にドンパチ刑事ドラマとしては良かった。……と言う記憶しか無い。
黒幕がどうだったか覚えてねえ。
ハロルド・フライのまさかの旅立ち
老人による徒歩で人生見つめ直すロードムービー。導入から旅立ちが早すぎてビビる。一期一会や出会い、フォレストガンプ現象と見たかったロードムービーの姿がそこあった。
HIDEO KOJIMA CONNECTING WORLDS (Disney+)
KOJIMA IS GOD!! と言いたいトコだが、かつてのMGS2やMGS4のメイキングディスクみたいにコジプロ再結成とデスストのメイキングが見たかった。なんか外部の映画監督とか呼ばれて語られても全くおもろくない……
ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
観る予定は無かったが、推しのVこと兎田ぺこらが宣伝していたので劇場へ。
いかんせんアクションとコメディ特化の『ウィリーズ・ワンダーランド』を知ってるとパンチが弱すぎて辛い。ちゃんとオチはついてたし良い作品ではあると思うが……
フォールガイ
推しの監督、デヴィッド・リーチの最新作。
ただ直近の『デップー2』、『スーパーコンボ』、『ブレット・トレイン』に比べるとやはり見劣りする。好きなデヴィッド・リーチ作品群の中では下の方になる感じは否めない。
ロマンスに興味なかったせいで暖長に感じたり邪魔に思うシーンが多い。カーチェイスシーンとか集中が切れてイラついた。
監督の心意気の部分だけでなんとか良作になってる感じはある。
ブラックベリー
この映画観るまでブラックベリーの携帯は知らんかったよ……(無知
コメディだのコミカルだの宣伝されていたが全くそんなこと無い。
ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
ガンアクション映画としては今作も良かったんだが、勝てなかった相手に再度挑むという流れが普通に王道路線なので、本シリーズの良さから若干離れたかな、と。
何よりも前半の前田敦子のキャラがあまりにもキツすぎて後半しか見返す気にならない。改心しようともマジで蛇足。
ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ
いやぁ良い映画!近年のヒューマンドラマ系統だとぶち切りで良かった。
癖のあるキャラ達のやり取りは刺激的だし、オチも予想つかない。生きづらくなってしまった者達を称える晩餐歌である。
ボーはおそれている
い、意味がわからねえ
ま行
マッドマックス:フュリオサ
デスロードに引き続き世界観、キャラデザは優秀。今作はストーリー重視の復讐ドラマ。
ただ個人的には前作のほうが和気藹々なパーティーで楽しかったなあ。
室井慎次 敗れざる者
ファンサが多いのだが、かつての踊るシリーズを彩ったミステリー、コメディ、心意気は皆無。強引な点や不可解な点が多いので正直微妙……で、後編はあのザマなので共倒れに近い一作。
室井慎次 生き続ける者
おめでとうございます。今年のワースト1です。じゃねぇんだわ。
あなた方は室井を使って何がしたかったんですか。一度終わった踊るシリーズ
を復活させるために血迷った結果の一作。他の要素はともかくあの結末は受け入れない。間抜けすぎて。
マジで脚本どうにかならんかったのか。かつて上層の勝手で下の努力が無に還る理不尽さを描いたドラマシリーズがあったはずなんですけどねえ、全く
名探偵コナン 100万ドルの五稜星
大のコナン映画ファンとしてここに暴言を書くのはどうかと思うと言葉の選択に迷う。
ただクソ映画とまでは言わない。なぜならミステリー部分はマジで良かったから(最近のコナン映画はミステリーのレベルがやたら低い節があったので)。まぁつまり去年の真逆ですね。
ほんで、なんでスタン爆撃食らってもコナンは無傷なん?(半ギレ)
ら行
落下の解剖学
うーん……よくありそうな映画だけど米アカデミー脚本賞。駄作とまでは言わんけど……いや何が良かったんや……?く
タイトルは良い。
ルック・バック
世間の絶賛評ほど響かなかった。漫画家志望者の奮闘と後悔以上に感じるものが無い。
REVEL MOON パート2:傷跡を刻む者(Netflix)
『スナイダー版スター・ウォーズ』の宣伝はどこ行ったのか、とばかりのただのSF戦争映画。
冒険映画の路線からただの戦争映画へ路線変更。さらに魅力が減った。正直3は観る気にならない。
ロードハウス/孤独の街(Amazon Prime)
割とストーリーは単純なリゾート西部劇。敵キャラのサイコっぷりが良かったり憎めない奴が出てきたりと敵サイドにも見応えはある。感動は全く無い。
ロボット・ドリームズ
総合評価では名作。
ただ本編中、犬とロボの再会を期待すればするほど冗長さを感じる節はある。離れ離れになる展開もめちゃくちゃ強引。個人的に正直Septemberのシーンしか見応えが無い。だがそこが神過ぎて名作。Septemberも名曲だし、まぁ。
孤独って嫌だよね、可哀想だよね、ってノリが強めなのは共感できんけど。
今年の感想
去年も同じことを言ったが、マジでベスト10作ったり感想書くのが辛くなってる。
ここ数年で「前の年のほうが……」を毎年味わっているのでやっぱり感性が死んでいってるのかなあ……てかこんな酷評まみれになるとは思わんやん。
かと言って全てが駄作だったわけではないので、そこに感謝。満足感が減っても満足がゼロになったわけではない。また来年、名作に出会えることを願う。
それではまた。良いお年を。
(ここまで読んでくれて感謝の極みです。ありがとうございました。)